第1章 やって来ました剣と魔法の世界
第6話 召喚事故
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は……。
咄嗟に、感知のレベルを上げて、彼女の発して居る雰囲気を掴もうとする俺。
……ふむ。何かタバサの方からの用事でも有る、と言う雰囲気ですね、これは。
「あの、何か、聞きたい事でも有るんかいな?」
自然な感じ……と言うには、少し遠い、妙に意識している事が直ぐに判る雰囲気で、そう問い掛ける俺。
どうも、じっと見つめられると落ち着かなく成ります。特に、相手がかなりレベルの高い美少女だと尚更。
まして、視線と言うのは魔力を帯びる事も有りますから。気を読む俺に取っては、視線と言うのは結構、気に成る物なのですよ。
「貴方の魔法をわたしにも教えて欲しい」
タバサが初めて、俺に対して命令のような台詞を口にした。
但し、命令口調と言うよりは、これは依頼。使い魔に対する態度と言うよりは、少し相手の気持ちを考えた行為。
俺と式神との関係に近い感じですか。
それに、そのタバサの依頼も首肯けます。
確かに、俺が先ほど見せた魔法は見た目的にも派手で、その上、色々な使い道が有りそうな魔法でしたからね。
興味が湧いても不思議では有りません。
「俺の魔法。タオと言うのは、少し特殊な魔法に成る。
まぁ、俺に教えられるかどうか判らないけど、タバサになら教えても構わないで」
但し、タオは加護が重要な項目となります。俺の住んで居た世界のルーン魔術と、この世界の魔法とがイコールで繋げられるのなら、もしかすると難しいかも知れません。
……そう。ルーン魔術も北欧系の神族に端を発する魔法で有る以上、アース神族の加護無くして発動する事はない魔法のはずです。
ただ、タオの場合、俺の魔法を封じたカード。つまり、呪符と言う物が有ります。これは、作成時に霊力を籠めていますから、仙族の加護が無くとも、俺の魔法を発動させる事は出来るはずです。
もっとも、そのルーン魔法も、ルーン文字を刻んだ石やカードに因って発動させる方法が主だったと記憶しているのですが……。
いや、細かい仕様の差は、次元の壁を越えている以上、仕方がない事ですか。
それに、元々彼女には、式神との契約を試してみようと思っていますしね。
確かに使い魔は一人に一体のみ、と言う決まりが有るのかも知れませんが、式神契約はまた別かも知れません。
言葉遊びみたいな物なのですけど、魔法の世界では、これも重要な要素と成ります。運が良ければ、タバサにも俺と言う使い魔以外に、式神を付けてやれる可能性は有りますから。
「ほら、お二人さん。ようやく、最後の一人よ」
俺とタバサが交わして居た会話が一段落したのを見計らったように、本当にうんざりとした表情でキュルケがそう言って来た。
確かに、自分の使い魔を召喚する順番
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