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真・恋姫†無双 劉ヨウ伝
第54話 常山、山賊掃討戦 後編
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佇む麗羽と鈴々に頷くと山賊の中に斬り込んでいきました。

既に山賊達は完全に統制を失っています。

戦闘開始直後に頭を失い、その数分後には6割の仲間を一瞬で失ったのだから当然です。

生き残った山賊達の中には逃げ出そうとする者もいます。

村の入り口では防柵越しに弓を射がけて、混乱する山賊を次々に仕留めています。

村の中に逃げ込もうとする山賊達は趙雲と夏候蘭の槍と大剣の餌食です。

私は振雷・零式を果断なく放ち次々に山賊達を殲滅しています。

彼らはこの結果を予想だにしなかったでしょう。





半刻もかからずに山賊の殲滅は終わりました。

昨日と違い戦闘の場所が挟所でなく開けた場所であったこと、味方が後方支援に徹してくれたことが功を奏しました。

お陰で周囲を気にせずに振雷・零式を放つことができました。

周囲を見渡すと重機で土木工事をした後のような惨状になっていました。

地面があちこち抉れています。

木々の生い茂っていた場所は台風が通り過ぎた後のようにそれらは薙ぎ倒されています。

後で片付けないといけませんね・・・・・・。

生き残った数十人の山賊達に私が近づくと恐怖に打ち震え体を動かせずにいました。

「お前達。死ぬ覚悟はできているか?まさか生き残りたいなどと思っていないだろうな」

私は鋭い視線で生き残った山賊を睨みつけました。

山賊達は涙を流し顔を必死に横に振っています。

彼らは恐怖で失禁しています。

「安心しろ。地獄でお前の仲間が待っている」

私はそう言い双天戟を力一杯に横凪して、次々に首を跳ねました。

後には賊の首なし死体だけが佇んでいました。





「劉ヨウ様、山賊の討伐終わりましたな。まさか本当に1500の山賊を我らだけで殲滅できるとは・・・・・・。今でも信じられませぬ」

趙雲はおびただしい山賊の死体を見ながら言いました。

「劉ヨウ様、趙覇さんは大丈夫でしょうか?」

夏候蘭は趙覇のことが心配なようです。

「頭数は同数位だ。人を殺し慣れているかいないかの違いはあるが、正規兵を相手にするわけじゃない。山賊は所詮寄せ集めの集団。一度、士気が乱れれば手こずることはない。揚羽と凪達を同行させたので賊程度に遅れを取るはずがない」

「司馬懿さん達も劉ヨウ様のようにお強いのですか?」

「夏候蘭、心配しなくても無事に帰ってくるさ。私ほどでなくても彼女達は十分に強い」

「信頼されているのですね」

夏候蘭は微笑んでいました。

「そんなこと当然だろ。信頼できなければ背中を預けることなどできない。万の兵より揚羽達の方が私には心強い」

「意外です。劉ヨウ様は鬼の如き強さなので家臣
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