地底からの魔手
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突進する。その手には鎖がある。
「成程、縦深陣か」
ライダーはそれを見て一言呟いた。
「その機動力と数を利用して押し切るつもりか」
前から向かって来る一団を見て呟く。
「ライダー、いったいどうするつもりだ?」
滝はそれを見てライダーに問うた。ライダーはそれに対し言った。
「決まってるさ。倒すだけだ」
あっさりとした口調で言った。
「いつもの事だが簡単に言ってくれるな。そう簡単にいく相手じゃないぜ」
「まあそれは見てのお楽しみさ」
ライダーはそう言うとアクセルを噴かせた。そして突っ込んでいく。
「あっ、おいライダー!」
滝の声に構わず前へ突き進む。ジゴクロイドはそれを見て勝利を確信した。
「馬鹿め、真正面からこの縦深陣に挑むつもりか!」
ジゴクロイドはその四つの眼を再び細めて笑った。
「行けぇい!」
彼の指示が下る。そしてそれと共にそれまで縦一列だった戦闘員達が左右に散った。そしてその手の鎖を構える。
「よしっ、予想通りだ!」
ライダーは叫んだ。そしてそのアクセルのスピードを速めた。
戦闘員達が鎖を投げるより速く駆け抜けた。風より速く、鉄より強く。
「サイクロンカッター!」
新サイクロン改の両脇から羽根を出す。そしてそのまま突進する。
カッターが戦闘員達を切り裂いた。そして彼等を全て切りサイクロンは駆け抜けた。
「ヌウッ!」
ジゴクロイドはバイクを左へ捻りそのカッターを何とかかわした。彼が後ろを振り向いた時ライダーとサイクロンは駆け抜けこちらへ機首を向けていた。
「やってくれるな。この戦法を破ったのは貴様が初めてだ」
ジゴクロイドはそう言いながらバイクの機首をライダーへ向ける。
「だがな、これで勝ったとは思うなよ。次は必ず貴様を地の底へ引き摺り落としてやる」
そう言うと機首を反転させた。そして滝が追おうとするのを振り切りそのまま走り去っていった。
「糞っ、逃げ足も速いな」
滝は追いつけずワルキューレを止めて忌々しげに言った。
「まあいいさ。どうせまた奴とは戦う事になるからな。それに今の戦いで敵の能力も少し解かったしな」
ライダーは変身を解き一文字の姿に戻って言った。
「ああ。しかし蟻地獄の改造人間とはな。桜島を狙うにはもってこいだな」
「そうだな。奴等らしいといえばそうだが」
二人はそう言うとヘルメットを被った。
「しかし作戦も予想がつく。おそらく地下から来るぞ」
「多分な。桜島の地下を探ってみるか」
「よし、そうしよう」
二人はマシンのアクセルを踏んだ。そして桜島へ向けて再び駆けだした。
路上での襲撃の後ジゴクロイドは自分の基地に戻っていた。そして指令室で配下の戦闘員達と共にいた。
「噂以
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