地底からの魔手
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く。
「逃さんっ!」
ライダーは追おうとする。だがジゴクロイドが振り回す。鋏に阻まれ思うように進めない。
「そうはさせん」
「ぬうう・・・・・・」
ジゴクロイドも鋏を振るいながら退いていく。ライダーはそれを追う。
ジゴクロイドと戦闘員は廊下を走っていく。ライダーはそれを追う。
「この部屋だけは通さん」
ある部屋の扉の前に来た。ジゴクロイド達はそこで止まった。
「そこに何か重要なものがあるらしいな」
彼等の様子を見てライダーは直感した。そして意地でも進もうとする。
「させん!」
戦闘員達が襲い掛かる。だがライダーはそれを退ける。
ジゴクロイドが出て来た。狭い廊下の中で鋏を振るう。
だがライダーはその手を掴んだ。そして背負い投げを掛けた。
「グオオ・・・・・・」
背を思いきり打ちつけられ苦悶の声を出す。
「忘れていたな、俺は武道の心得があるのだ」
これで暫くは動けない。ライダーはその間に扉へショルダーチャージを浴びせ壊した。
中へ入る。そこはコンピュータールームだった。
「ギィッ」
そこには白服を着た戦闘員達がいた。どうやら科学班のメンバーらしい。
「科学班の連中か。どうやらここに桜島を噴火させる装置やそれを制御するシステムがあるな」
ライダーは直感した。彼が動くより速く戦闘員達は白服を脱ぎ襲い掛かって来た。
ライダーはそれを退ける。そして辺りを見回す。
「・・・・・・これか」
桜島の内部のコンピューター映像を映しているモニターを見た。その下のコンピューターを破壊する。
部屋のスイッチが消えた。モニターの桜島の映像も消えた。
ライダーは中の機械を次々と破壊していく。最早どの機械もコンピューターも使い物にならなくなっていた。
「グググ、よくもやってくれたな、ライダーよ」
ジゴクロイドが中に入って来た。その四つの目が憤怒で光っている。
「遅かったな、これどこの地の貴様等の作戦は潰えた」
ライダーは彼を指差して言った。
「ならばこれまでよ、この基地はこれで放棄する」
怪人は悔しさに満ちた声で呻く様に言った。
「そして貴様はここで死ね。この基地の中に埋もれてな!」
「何っ!?」
だがジゴクロイドは去って行った。すると天井が急に揺れだした。
「しまった、生き埋めにするつもりか!?」
ライダーは慌てて脱出しようとする。だがその頭上にコンクリートが次々と落ちて来る。
「見たか、それが貴様の最後だ」
ジゴクロイドは崩れ去る基地の入口を桜島の頂上に近い場所から見下ろしながら言った。周りには基地から逃げ延びた配下の戦闘員達がいる。
「作戦は失敗したがライダーは倒した。暗闇大使にもこれで顔向けが出来るな」
そ
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