地底からの魔手
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でやる。ライダー、貴様は特に念入りにな。ククククク」
残忍な笑みを漏らす。だが一文字はそれに対して笑った。
「成程、確かにその鋏は見事だな」
「フン、死を前にして気が狂ったか」
「残念だが死ぬのは貴様らだ。俺はこの人達を全員救い出さなければいけないしな」
「世迷言を。その様な事が出来るとおもっているのか」
「出来るさ。ほら、向こうを見てみるんだな」
「何ィ!?」
ジゴクロイドは牢獄の向こう側を見た。そこでは戦闘員達が次々に何者かに撃ち倒されていた。
「なっ、どういう事だ!?」
「滝の存在を忘れていたな。入口であの女の子を守っていたんだが俺の危機を察して来てくれたんだ」
「隼人、助けに来たぞ!」
「おう滝、捕らえられていた人達を頼む!」
「解かった!」
人々は滝に連れられ基地を脱出していく。
「ヌウウッ、何故あの男が来ると解かった」
「長い付き合いだからな。こういう時あいつは必ず来てくれるのさ。貴様等の様に人である事を捨てた連中には解からん事だろうがな」
「おのれ・・・・・・・・・」
ジゴクロイドは怒った。両手のその鋏を思いきり振りかざす。
「来るか。ならば俺も相手をしよう」
一文字は不敵に笑った。そして腕をゆっくりと旋回させはじめた。
変っ
両手を手刀の形にし右手を肩の高さで横に水平にする。左手はそれに水平に肘を直角にして並べる。
そして両手をゆっくりと右から左へ旋回させる。胸がライトグリーンになり手袋とブーツが赤いそれになる。そして全身が端から黒いバトルボディに包まれる。
身
両手を左肩の位置まで持って行く。左手は垂直に上へ、右手は同じく垂直だが真横にする。両手共手は拳になっている。
顔の右半分が赤い眼をしたダークグリーンの仮面に覆われる。それはすぐに左半分も覆う。
腰の風車が旋回した。そしてそれが光を発する。
「行くぞっ!」
ライダーに変身した。そしてジゴクロイド達へ突き進んでいく。
戦闘員達が前へ出る。しかしライダーの敵ではない。次々と打ち倒されていく。
「むっ、これ以上進ませるな!」
ジゴクロイドが叫ぶ。だが戦闘員達は次々と倒されていく。
「ちいいっ!」
ジゴクロイドが蟻地獄を造る。だが狭い廊下では大きなものは作れない。しかもその動きはライダーに読まれていた。
ライダーはジャンプした。そしてジゴクロイドに蹴りを入れようとする。
しかし彼も改造人間である。戦闘員とは違う。その蹴りはかわした。
「ぬうう、ここでは不利か」
ジゴクロイドはようやく劣勢を悟った。
「退け、退け!」
ジゴクロイドは自身がライダーの前に出て鋏を振るいながら戦闘員達に撤退を指示する。彼等はそれに従いその場を退いてい
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