第十一話 聖杯の場所その十一
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る。しかもその弁当はどれも手作りである。
「では食ってからな」
「行くとしよう」
「今度こそ見つけないとね」
サキュバスはお茶を飲みながら言った。
「他の面々が見つけてくれればいいけれど」
「ガイアークの連中はどうだ?」
「オルグの奴等は」
ホンゴブリンとブリッツは彼等を話に出した。
「若しかしてな」
「見つけてくれるかもな」
「無理じゃないかしら」
サキュバスはそれはないと見ていた。
「あの連中じゃ」
「それじゃあ誰が見つける」
「人がいないぞ」
人がいないのは間違いなかった。
「一体誰が見つける!?」
「本当にな」
「私達が見つけるしかないわね」
サキュバスは何気に責任感を感じていた。
「こうなったら」
「ほら、あんた達の番だぜ」
「早くしろよ」
「わかってるわよ。食べてから行くわ」
彼女はゴウとケンの言葉を受けてそのうえで応える。敵も味方もそれぞれ動き回っている。しかし聖杯は見つからないままだった。
第十一話 完
2010・3・29
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