第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第四章 クリスマスの夜に…
第31話 告白
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ようにテンションを上げたいのだが……そろそろ覚悟を決めて言わなければいけないと思い、緊張してそんな気にはとてもなれない。
「…シリカ」
「はい? 何ですか?」
「その……温泉での……へ、返事の事なんだけどさ…」
「へ!? あ! は、はい!!」
俺の『返事』という言葉を聞いて、顔を赤くして真面目な顔になるシリカ。
もう、こうなったら逃げ出せない。覚悟を決めろ、俺!
……でも、ヘタレかもしれないけど、これだけは聞いておこう…
「シリカ、返事は王道に勢い良くがいい? それとも、普通に言われたい?」
「え!? 何ですか、その選択! それより、その二つに違いがあるんですか!?」
「まぁ、勢いがあるか、勢いが無いかの差なんだけど……どっちが良い?」
「……じゃあ、王道で勢い良くでお願いします…」
王道で勢いか……良かった。
聞いといてなんだったけど、シリカが普通って選んでたら、どんな風に言えばいいか分からなかったよ。
「…シリカ、先に言っておくけど、俺がシリカの事を断る事は無い。けど、俺がこれから言う事をシリカが嫌だと思ったら断ってくれ」
「え……それって、どういう意味……」
「シリカ……ワガママだと思うけど、質問は聞いた後にしてくれ」
「……分かりました」
俺が言った通り、黙ってくれるシリカ。
ありがとう、シリカ。俺も、もしかしたら断られるかもしてないけど、覚悟を決めて言うよ。
………よ、よし!
「お、俺……虎風修一は、シリカの事が好きだ! お、俺と……結婚して下さい!!!」
……ヤベー、緊張しすぎて、リアルの名前出しちゃったよ、俺。……何言ってんだろ…
けどこれが、シリカの事でヘタレていた俺の覚悟だ。
シリカの思いを知った後に、俺が返事を返すだけなのは……その……納得できなかった。
あの告白されたタイミング的に。
だから、このSAOにいるカップルの中でも、いたるのは稀な『結婚』をしようと思ったんだ。
シリカは俺の思いを聞いてから、少しの間動かなかった。
「し、シリカ? ど、どうしたんだ?」
「え!? あ……えっと……シュ、シュウさんが今言った事って、その……あの、本気ですか?」
「ああ……でも、嫌なら……」
やっぱり、いきなり結婚は早いよな。……いや、俺だってそう思うよ。ホント。
「い、いえ! 嫌ではないです! ただ、ちょっとビックリしちゃって……」
「え……そ、それって…」
そして、シリカは顔を赤くしながらも、俺に凄く可愛い笑顔で、
「こちらこそ、よろしくお願いします!」
と、言ってくれた。
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その後、俺がシリカに
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