暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpilogueVどっちが勝っても文句なしっby恋する乙女達
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†††Sideエリーゼ†††

ふと、わたしは思う。最近のアンナの様子はどこか変だって。
天気が良くて風が強くない日には、屋敷でやっていたようにターニャ邸の庭で執務を行うようにしてた。オーディンさんをシュトゥラに迎えた功績から数日前に子爵に陞爵し、なおかつ新領地アムルの領主になってしまった。本格的なアムル領の統治開始はもう少し先――少なくても2年くらいは、アムル領開拓に時間を掛かってしまうため、しばらくは今まで通りになるみたい。
まぁ領主としての心構えなどの勉強はもう始まってるけど・・・っと、話が逸れちゃった。

「オーディンさん。お茶のお代わり、如何ですか?」

「あ、ああ。貰うよアンナ。ありがとう」

「いいえ、どういたしまして?」

「「「・・・・・」」」

すっごい満面の笑みを浮かべるアンナ。中庭に設けられた円い食卓を囲って椅子に腰掛けて休憩してるわたしとオーディンさんとターニャは、使用人として立ち仕事してるアンナの、オーディンさんに対する態度の変わりようにちょっと変な汗が。
終戦後、オーディンさん達がヴレデンへと帰って来た時から、アンナは明らかに態度を変えていた。終戦の夜明け、オーディンさん達が帰って来た時、わたしはオーディンさんに抱きついて、おかえりを言おうとしていた。だからオーディンさん達の姿が見えた時、わたしやアンナ、モニカにルファにターニャは駆け寄った。わたしが目指すはオーディンさんの胸。両腕を広げて跳び込もうとした時、

――おかえりなさいませ、オーディンさん?――

わたしより先にアンナがオーディンさんの胸に飛び込んだ。これにはみんなが呆けた。わたしだって理解できずにポカーンとそれを眺めて、アンナが頬を赤く染めて謝りながらオーディンさんから離れてようやく、

――ええええええええええええッ!?――

オーディンさん、そしてシグナムさんとザフィーラさんとシュリエルさん以外のみんなが叫んだ。そう、あの時からアンナは明らかにオーディンさんを意識し始めている。理由は判ってる。わたしと同じで、オーディンさんに命を救ってもらったから。アンナは洗脳されて、イリュリア戦力としてオーディンさんと戦った話は聞いてる。きっとアンナもそれが理由で、オーディンさんの事が好きになっちゃったんだ。

「アンナ。チーズケーキ(ケーゼクーヘン)、美味しかったよ。ごちそうさま」

「ありがとうございます♪ これからお仕事ですよね。頑張ってくださいね」

「ああ、ありがとう。それじゃあエリーゼ、ターニャ。また後で」

「あ、はい・・」「いってら〜」

「いってらっしゃいませ」

困惑一択のわたしとターニャ、使用人として一礼するターニャに見送られながら、医者としてのオーディンさんは、医師見習いのルファ
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