暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpilogueVどっちが勝っても文句なしっby恋する乙女達
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リエルさんがオーディンさんにしがみ付くように倒れ込み、

「えっ、ちょっ――ひゃぁああっ!?」

最後に私が巻き込まれ、倒れ込んできたオーディンさんに圧し掛かられて踏ん張る事が出来ず、後ろに倒れそうになった。

「「っ・・・!」」

背後に流し台が在ったおかげと、オーディンさんが踏ん張ってくれたおかげで倒れ込む事はなかったけれど、その代わりにオーディンさんと密着してしまっていた。思っていた以上に広い胸板に頬が当たり、「ぅ・・あ・・・えっと・・・」心臓がバクバクと激しく脈打つ。オーディンさんの背後からアギトの悲鳴らしきものや、アイリの「アイリもギュってして〜」と言うお願いの声が聞こえてきた。

(エリーも勇気を出して言った事だし、私も言っておこうかしら)

「すまないアンナ。今退くから・・・ってアンナ?」


「オーディンさん。私は、あなたの事が好きです。知っておいてください」

離れようとしたオーディンさんの両腕を取って止め、そう告白した。さぁ、これで私もエリーと同じ、逃げ道を塞いだ舞台に立つ事になったわ。一歩後ろに引いたオーディンさんの表情は、なるほど。エリーの言う通り困惑一色ね。私にはその理由が解ってしまう。困らせてしまってごめんなさい。それでも私は、エリーもまた、あなたの事を好きになってしまったの。

「エリーゼだけじゃなくて、アンナまでマイスターに告白したぁぁぁあああああああっ!?」

ドタバタ暴れるアギトと、それに乗じてアイリもまた「チューでもいいよ〜」オーディンさんに迫り、2人を止めようとする皆。そんな中、エリーが私とオーディンさんの元へ来た。表情は挑戦的で満足そうな笑み。私もエリーの笑みに応じるように笑みを浮かべ、エリーをまっすぐ見据える。

「えっと、エリーゼ? これは――」

「アンナ」

「エリー」

「え? なんだ? 何で解り合ってるみたいな・・・すまないけど状況を教えてくれ」

困惑しているオーディンさんの顔に向かって、私とエリーはビシッと人差し指を差し、

「「好きです! この想い、ちゃんと考えてくださいっ!」」

2人一緒にもう一度告白する。少しの間黙っていたけれど、お手上げと言った風にオーディンさんは両手を上げ、

「了解。曖昧な返事をしないよう、全力で考えさせてもらいます」

本当に真剣な顔で、そう約束をしてくれた。言質は確かに取りました。エリーと笑みを浮かべ合う。この想いの結末は、誰も報われない恋で終わるかも知れない。だけど、それでも・・・・この想いは止める事が出来ない。だから・・・!

「オーディンさん。私の想いの詰まった料理です。じっくり味わってくださいね」

積極的に攻めさせていただくわ。オーディンさん、あなたがベルカから去りたくなく
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