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ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士
第55話 =黒幕の正体=
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ダッカーもササマル、テツオも…!どんな思いで死んでいったのか判ろうともしないやつがそんな発言をするのは絶対に許さ
れないことだし許すつもりもない。

「…キリト」

「判ってる…決着をつけよう」

「リクヤ!」「キリト君!」

後ろから皆の悲痛な叫び声が聞こえてきて、揃って俺たちはその2人に視線を落とす。その顔は不安を超えたような悲しみの色
に染まっていった。…まるで大事な人が死んでしまったときのように…。

「…たく、何そんな顔してんだよ」

そんな悲しそうな顔されたら心置きなく戦う、なんてことできないじゃないか…。せっかく存在しなかったはずの近道が自らそ
の存在をアピールしてるのにそれを見て見ぬ振り…は出来ないのは判ってるとは思うけど…。

「大丈夫だって。絶対に死なない」

「……約束よ…!」

さすが幼馴染…俺の気持ちをわかってくれたのか…などと変な考えもめぐるのは危ないかな…

「…さ、やろうぜ…ヒースクリフさん…それとも茅場晶彦って言ったほうがいいのかな?」

キャリバーンの切っ先をその真紅の騎士に向け言い放つ。後ろでは俺たちが一番お世話になった人と言っても過言ではないだろ
う、クラインとエギルが似合わない涙を流して俺たちの名前を叫んでいた。

「エギル。今まで剣士クラスのサポート、サンキューな。知ってたぜ、お前が儲けのほとんど全部、中層ゾーンのプレイヤーの育成につぎこんでたこと」

…そんなことがあったのか…ただの商人兼攻略組じゃなかったんだな。一番、プレイヤーを死なないようにしていた存在が近く
にいたなんて。

「クライン、ありがとうな。お前がいなかったら多分、俺は何も出来ずに死んでたよ」

クラインとはキリトの次に会った友人。俺が初めてソードスキルを放てるようになったのは初心者でもあり見本でもあったクラ
インのおかげだ。それが無ければ第1層でモンスターにやられて今、俺の名前は横線がかぶさっていただろう。

「…リクヤ、てめぇ!!今更…今更そんなこといってんじゃねぇ!!許さねぇぞ!ちゃんと、向こうで飯の1つも奢ってからじゃねぇ
と許さないからな!!」

「ハハ…ラーメンとかあまり高くないので勘弁してくれよ」

豪華なステーキを奢るとかそんなセレブ的なことは出来ないただの学生だからそんなことを軽くいってみる。そんなことをいっ
ているうちにキリトが「アスナを自殺させないようにしてほしい」などという要望を出しており、茅場はそれに同意した。

「君は彼女たちにはあるかな?」

「…そうだな…なら、俺も同じくで…あとは48層で店を構えているリズベットってプレイヤーにもそれを頼みたい」

もし、の話だけど守りたいって一番思ってるやつが死んじゃったら俺たちが
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