第55話 =黒幕の正体=
[6/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ユカ>>サチ≧アスナ≧シリカ≧キリト>ヒースクリフ>クライン>>>>>俺
だと思う。
「ほう…」
「それで後々気になってアルゴに調べてもらったんだ。めちゃくちゃ金取られたけどさ……でもおかげでわかったことがある。あの時点での最高の筋力値をもつプレイヤーは他のすべてを上げずに筋力だけを上げてた…俺……そうアルゴは言ったんだ」
そんな俺が『重すぎる』と感じる武器をあんな軽がると動かせるのはチート、もしくは管理者権限でしか無理、一般プレイヤーには他を捨てるなんて恐ろしいことは普通不可能だ。ま、その恐ろしいことが出来たのはネトゲに超のつく初心者だからだろうな…。
「…なるほど…君には本当に意外なところで眼をつけられたわけだな……」
ゆっくりと他のプレイヤーを見回し、笑みを色合いを超然としたものに変え、目の前の英雄であり騎士は堂々と宣言した。
「――確かに私は茅場晶彦だ。付け加えれば最上層で君たちを待つはずだったこのゲームでの最終ボスでもある」
その声に隣でサチが俺に寄りかかるのを感じたが視線をそらさず……いや、そらせられないままサチを支える。
「……趣味がいいとは言えないぜ。最強のプレイヤーが一転最悪のラスボスか」
「いやゲームのシナリオとしては面白い分類に入るぜ…?……画面越しにやるゲームなら、な…」
「リクヤ君の言うとおりなかなかいいシナリオだろう?盛り上がったと思うが、まさかたかが四分の三地点で看破されてしまうとはな。……君たちはこの世界で最大の不確定因子だと思ってはいたが、ここまでとは」
今までその顔からは見たことのない不敵な笑みを浮かべるヒースクリフさん…茅場といったほうが正しいか。
「最終的には私の前に立つのは君たち、そう私は確信していた。全10種類存在するユニークスキルのうち《二刀流》スキルはすべてのプレイヤーの中で最大の反応速度をを持つものに与えられその者が魔王に対する『勇者』の役割を担うはずだった」
勝つにせよ負けるにせよ…と言葉を続ける茅場。
「さらにリクヤ君の《特殊二刀流》はその《二刀流》の持ち主と最も深い信頼関係を結べている者に与えられる…。いうなれば『勇者の剣』だ」
「《二刀流》との最も深い信頼関係ってことは……アスナに授けられるんじゃないのか?」
実際2人は結婚までいったのだから。
「……そうだな…アスナ君とキリト君は『愛』という信頼とはまた違ったもので結ばれている。さらにカーディナルの特殊な測定によりスキルが授けられるのだがその時に《二刀流》と《特殊二刀流》の持ち主としてふさわしい…と認識したのが君たち2人なのだろう」
不敵な笑みを消さずに茅場は言葉を続ける。だが、凍りついたように動きを止めていたKoBの幹部プレイヤーの1人が立
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ