序章
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ここは東京西部のとある都市。
そこには総人口230万人の人間が集まり、その8割を学生が占めていることから『学園都市』と呼ばれている。
ここでは特別なカリキュラムを受けることで個々の超能力を開発している。
それにより学生達はレベル0〜5の六段階で評価され、書庫(バンク)に登録されている。
レベルはステータス。
能力は力。
しかし、すべての能力者が強く、すべての無能力者が弱い訳ではない。
人が集まれば、必ずそこには相容れない対極の存在が生まれてしまう。
能力者と無能力者。
強者と弱者。
理想と現実。
善と悪。
何かをやらかすのが、ただの人なら可愛げもあるが能力(ちから)を手にした能力者なら質が悪い。
それを取り締まるのは選抜された生徒からなる風紀委員(ジャッチメント)、教師陣で編成されている警備員(アンチスキル)だ。
この二つの組織は抑止力としての役目も担っている。
しかし所詮は人。いくら有能な人材が集まった組織でも聞こえばかりいい規則と言う名の足枷が邪魔をしていた。
その規則のおかげで、警備員は上層部の飼い犬になり、風紀委員は他者のモラルさえ肩代わりするお人好し団体と成り果てた。
奴らには聞こえていない。
救いを求める声が。
奴らは知らない。
自分達が掲げる正義が、如何に傲慢で滑稽であるかを。
だから変えよう。
一人、そう誓った。
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