十三話
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うな。ミルテ」
「え?」
「お前の年齢を疑うよ。お前のその胸」
「っ!!」
バッと胸を両手で隠す私
「お前、ひょっとしたらお嬢よりデカいんじゃねぇのか?」
「あ、あんまり言わないで下さいよ〜…。結構気にしてるんですから〜…」
初等科最後の年の夏休み終わりから、少しずつ大きくなっていったんだよね……
「にしても、あいつら。一体いつロッジから出やがった」
「クロムくんとアスくんは自分への厄介ごとを感じた時の隠密行動は局員並みに凄いですから。気づかなくても無理ないですよ」
いつもいつもね。クロムくんが一番すごいんだよね。そんなキャラじゃないのに……
「それにしても、元気ですねー。ヴィヴィオちゃん達」
アインハルトさんもついて行くのがやっとって感じだし……
「遊ぶのが仕事みたいな歳だしな」
「それは何か違うような気がします。でも、ヴィヴィオちゃん達、水の中であんなに自由自在に動けてますけどなんでですか?」
「ああ、私も救助隊に入ってからわかった事だけどよ。水中で瞬発的に動くにはまた違う筋肉を動かす必要があるんだ」
それは聞いたことあるかな。地上と水中では勝手が違うって……
「なんだかんだで二週間に一回のペースでプールで遊びながらトレーニングしてたからな。柔らかくて持久力のある筋肉が自然に出来てきてんだよ」
「なるほど」
クロムくんとかアスくんならあれ以上の動きを見せてくれそうだけど……
「だから、あんなに元気なんですか…」
アインハルトさんが上がってきた
「はい。飲み物」
「ありがとうございます」
「だったら、少しそこで見てろよ。ヴィヴィオ、リオ、コロナ!ちょっと“水斬り”やってみろ!!」
「「「はーい!!」」」
水斬り?
「ちょっとしたお遊びなんだけどよ。おまけで打撃のチェックが出来るんだよ」
ヴィヴィオちゃん達は水中で遠心力を利用した打撃を繰り出すと、水が割れたようになる
「“水裂き”に似てるかな」
「あ?“水裂き”?」
「はい。昔、クロムくん達と一緒に作った遊びでこの“水斬り”と似てるんです」
やり方とかは違うけど、根本的な物は同じだと思う
「見せてもらえるか?」
「いいですけど、マネは出来ませんよ?」
「?」
見てもらえればわかります
私は水に入っていく。でも、水に身体を預けない。だって、水面に立っているから……
『っ!?』
「じゃあ、見てて」
一度、水面に片手をつける。離して、水面を殴るように拳をぶつける
すると、水が弾けたような音と共に、水が裂かれた……
ちゃんと加減はしたので、足場の水までは割ってない
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