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魔法少女リリカルなのはvivid 車椅子の魔導師
十三話
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人には負けるけどね」

「ってことはヴィヴィオが言ってた司書さんって言うのは」

「うん!クロムさんのことだよ」

高町ちゃんはなんで僕の事をそんなに言いふらしてるのかな?

「あれ?エリオとキャロはまだでしたか?先に着いてると思ったんですけど……」

キョロキョロと回りを見るスバルさん

「ああ、二人は今ねぇ」

「「お疲れ様でーす!!」」

突然聞こえた声。声の聞こえた方を見ると、赤髪の少年とピンク色の髪の少女が薪を持ってこちらに来ていた

「「エリオ、キャロ!」」

フェイトさんと高町ちゃんがその二人の名前を呼ぶ

「わーお。エリオ、また背伸びてる!」

「そ、そうですか?」

「私も伸びましたよ!?」

なにやら楽しそうに会話をしている

「なぁ、クロム。あの二人って……」

「そうだね。どうやら、“奇跡の部隊”機動六課のFWメンバーの全員に会っちゃったみたいだね。僕達」

エリオ・モンディアル、キャロ・ル・ルシエ。当時10歳で機動六課のMFメンバーに在籍していた。同年代の魔導師には尊敬の眼差しで見られているって聞いたかな。今は辺境自然保護隊所属だったかな…?

「ミルテにとっても、エリオさんは憧れだったよね?」

「う、うん!同じ槍騎士としてはもの凄く尊敬する人だもんっ!!」

テンションが上がっているミルテ。もの凄く嬉しいんだね

「クロム、アス、ミルテ。こっちに来てくれるかな?」

フェイトさんに呼ばれて、そちらに行く

「じゃあ、四人に紹介するね?私の家族で……」

「エリオ・モンディアルです」

「キャロ・ル・ルシエと飛竜のフリードです」

そう言ったキャロさんの頭の上には白い小さな竜が乗っていた

「1人チビッ子がいるけど、三人みんな同い年」

アルピーノちゃんが横から入ってくる

「なんですとっ!?」

聞き捨てならないとキャロさんが涙目になる

「アインハルト・ストラトスです」

「クロム・エーレンです」

「アス・クルスです……」

「ミルテ・エシェルです」

「うん」

「よろしくね」

自己紹介が終わって、僕はエリオさんに目を向けてみた

「ん?何かな?」

「エリオさんってこの環境でよく男1人でいられますね」

もの凄く気になったから、聞いてみた

「六課時代からだからね。もう慣れちゃった」

「でも、実際は寂しいとかってあります?」

ちょっと意地悪な質問をしてみた

「……ここだけの話。結構同い年の男がいないのって、寂しいよ」

声を潜めて、僕に話してくれる

「だから、僕とはタメ口でいいよ。名前も呼び捨てで」

「うん。よろしく、エリオ
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