序章 始まりと出会い
翼
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X782年
あれから4年の月日が流れた・・・
「う〜ん・・・。」
「どうしたのお兄ちゃん?」
「シャルルとミントの翼を見てねな。時々だが羨ましくて、空が飛べて。」
「それで・・・?」
「俺もできないかなと思うんだ。」
「無理があるんじゃあ・・・」
「ちょっとミントにどういう感じかを聞いてみる。」
1年もたったが、シャルルとミントは人間語を話せるようになっていた。
「ミントー!」
「なぁに〜?」
元気そうに返事をして、俺の所へ来た。
「お前とシャルルの翼って、どうやっていつも出してるんだ?」
「翼?う〜ん・・・・・・フワフワ?」
「何で疑問形なんだよ・・・。」
「えへへへ・・・。」
「褒めてない。」
「何やってんのよ。」
俺とミントの会話にシャルルがやって来た。
「シャルルか。ちょっと聞きたい事があるんだ。」
「聞きたい事?」
「翼って、どうやっていつも出してるんだ?」
「・・・何でそんな事を聞くの?」
「まぁ、いいじゃねーか。」
「・・・そうね、飛びたいと思ったら、出せるけど。背中に翼があるイメージで。」
「そうか。よし!」
「何をする気・・・?」
「俺も翼を出す!」
飛びたいという思い・・・背中に翼があるイメージ・・・。
「無理だと思うけど・・・。」
「(やってみないと分からないぞ・・・!)」
飛びたいという思い・・・背中に翼があるイメージ
・・・もっと強く・・・もっと強く!!
ん・・・何だこれ・・・?
俺の頭の中に・・・父さんと母さんの姿があった・・・。
「(父さん・・・母さん・・・?)」
何だかわからないけど・・・何だろう・・・何かを忘れている気がする・・・。
「(何だろう・・・何か忘れている気が・・・何だったんだ・・・!!!)」
だが次は背中に違和感を感じた・・・その時・・・!
バァッ!
「・・・バァッ?」
「お、お兄・・・ちゃん・・・。」
「コージ・・・。」
「・・・・・・。」
「な、何だ・・・どうした・・・みんな・・・?」
「コウジ・・・背中に・・・。」
「ん?」
「翼が・・・。」
「え・・・。」
俺は右後ろを見ると、白い
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