序章 始まりと出会い
翼
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羽の翼があった。
でも、シャルルとミントの翼よりはるかに大きく、力強い翼だった。
今度は左後ろを見ると、黒い翼があった。
まるで蝙蝠の羽根の様だが、それよりも力強く、悪魔みたいな翼だった。
「なんじゃこりゃあああああああああああっ!!!!!!!???????」
俺は驚いてそう言う。
「私達が聞きたわ!!!」
「コージに翼がぁ!!?」
「ど、ど、ど、どうしよう・・・!!!!」
「・・・いや待てよ。よく考えれば・・・シャルルやミントの翼は能力系魔法だ。
俺にもその能力系の魔法ができたって事じゃねぇのか・・・?」
「・・・かも・・・しれないわね・・・。」
「でもびっくりしたね〜。」
「うん、お兄ちゃんがまさかできるなんて思わなかった・・・。」
「やってみないと分からないものだな。」
「・・・でも、なんで片方ずつ違うんだろう?」
「コージが光と闇の滅竜魔法だからかもしれないわ。
あんたのイメージ的に合うし。」
「そうかもな。さて、試しに飛んで見るか!!
(そういえば・・・さっきの記憶って・・・何だったんだろう・・・?)」
俺はそう思いながら、外に出て翼で飛ぼうとした。
「・・・・・・。」
「ボロボロだね。」
「・・・飛んではみたが、羽がうまくコントロールできないし、
家や木にはぶつかってこうなった・・・。」
「コージ、今回は少しバカね。」
「なんだか昔の私達もそんな感じよね〜。」
「私じゃなくて、緑ネコ、あんたの方よ。」
「はうっ!」
シャルルはなぜかミントの事を「緑ネコ」と呼ぶ。
・・・何でだろう、シャルルはミントの事を嫌っている様ではあるけど・・・。
それに1年前は俺達の事を冷たかったけど、なんやかんやで仲良くはなっている
「お兄ちゃん、大丈夫!?」
「そうは見えんだろ・・・。」
「ねぇ、コージ。私が飛ぶ練習手伝うよ。」
「そうか・・・じゃあ頼むは。」
それから数分後・・・
「はい、はい、はい、はい!翼を意識して、飛んで!」
「ぬう・・・くうっ!!」
なかなか難しいなぁ・・・。
「もっと、翼を動かし
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