スーパーロボット大戦OGs
0071話
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ないから救助は呼べるだろう?」
さすがにただこちらを見つけただけの相手を殺すというのは可哀そうだし、俺の心理的負担にもなる為に後を追ってこれないようにして連邦艦隊のいる方向へと流してやる。
モニタで確認するとASRSが使用可能になっていたので、再度ASRSを展開してホワイトスターへと近づく。
……この2機のガーリオンのパイロットの報告により、グロウセイヴァーはマスタッシュマン……ではなく、インビジブルマンというコードネームを付けられるのだが、それは戦いが終わった後の話。
「よし。後は中から出てくるのを待つだけだな」
ホワイトスターの外縁部へとグロウセイヴァーで取り付き、ASRSで身を隠してじっと機を窺う。
そういえば、ホワイトスター近くにいるのはヒリュウ改。となると、この世界はキョウスケルートで進んでいる事になるのか。確かリュウセイルートだとヒリュウ改もホワイトスター内部に攻め込んでいた筈だし。
「……来たっ!」
ホワイトスター周囲で戦っていたエアロゲイターの無人機達が唐突に動きを止める。恐らく内部でレビ・トーラーが倒されてホワイトスターの機能が停止したのだろう。
その予想が正しかった事は数分後にホワイトスターから飛び出てきた機体群が証明してくれた。ゲシュペンストMk-V……否、アルトアイゼン、ヴァイスリッター、グルンガスト系列が3機に隠しユニットのヴァルシオン改まで。そしてSRXやヒュッケバイン等々。それ等の機体を見た瞬間、ナニカを感じた。恐らく念動力者同士の共感のようなもの。あるいは、リョウト、アヤ、ブリット等の俺が吸収した念動力者達が平行世界の自分達と呼び合っているのか。
その証拠という訳でもないが、SRXとヒュッケバイン2機が何かに動揺したかのように機体制御を崩している。
だがそれもほんの数秒。すぐに自分達の母艦へと帰投してそのまま地球へと向かう。
そしてそれをその2艦が十分に離れたと判断した俺は、ホワイトスターの表面にグロウセイヴァーの右腕を接触させる。
「空間倉庫、ホワイトスター回収」
次の瞬間、コロニー並みの大きさを誇るホワイトスターの姿はこの宙域から消え去っていた。
「……ふぅ。どうやら無事に回収出来たようだな」
脳裏に浮かぶ空間倉庫のリストには『ホワイトスター』の文字がきちんと表示されている。にしても、コロニー並の大きさも何の問題もなく回収可能とは……驚くべきか、呆れるべきか。
「何はともあれ、後は地球に降りる方法を考えないと」
なにせグロウセイヴァーは特機並みの攻撃力を誇るが、特機ではない。ソウルゲインのようにその身一つで大気圏突破なんて真似は出来ないのだから。
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