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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第四十三話
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――誰も居なくなったオイルツリーの樹の下で、サレは倒れたまま忌々しげに言葉を漏らしていた。
「クソ…クソクソクソクソクソォ!…殺せよ…殺せって言ってるだろう!!こんちくしょうがあぁぁぁぁっ!!」
呪詛のように言葉を吐き、叫ぶサレ。それは自分以外に誰も居なくなったその場所で、誰にも届くはずはなかった…。
「――それが、君の願い?」
―――『本来』であれば。
「っ!?…誰だ…お前ェ」
「僕はラザリス。…ねぇ、君の願いは…此処で朽ち果てる事?」
サレは倒れたまま、目前に現れた人物『ラザリス』に目を向け問うと、ラザリスはそう答えた後、サレに向けてそう問い返す。
その問いに…サレの顔は忌々しいものを見るような表情に変わった。
「僕の願いが此処で朽ち果てる事?…ふざけるな。僕の願いはヴェイグを…アイツらをこの手で殺してやる事だ…!」
サレの『願い』。それを聞くとラザリスは口元を吊り上げた。
「それが君の願いか。なら…僕がその願いを叶えてあげるよ」
「っ…何を…」
ラザリスは右手をサレへと向けてそう言うと、突如、『赤い煙』が出現し、サレの身体を包み込んだ。
「…これは…っ!」
「君に僕の力を分けてあげるよ。もし君にこれが制御出来れば…君は自分の意志で、願いを叶えられるよ」
「フ…フヒャ…フヒャヒャヒャヒャヒャッ!これだ…これこそが僕の求めた『力』だ!待っていろよヴェイグ…!それに…アドリビトムぅ!ヒャハ…ヒャハハハハハハっ!!」
赤い煙に包まれ、不気味に笑いながらそう叫ぶサレ。
その狂気の笑いは…霊峰アブソールに不気味に響き渡った――。
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