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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第四十三話
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「これで終わりにするぞ…サレっ!」
「チッ…だが、僕にはまだ…っ!?」
徐々に冷気を身体に、大剣に纏っていくヴェイグの姿にサレは舌打ち混じりに後退しようとするが、いつの間にか足元から、ヴェイグの作り出した冷気により凍り付き、身動きが取れなくなっていた。
「なっ…馬鹿な…認めない…認めない認めない認めない認めない!こんな所で僕がぁっ!」
「認めろ、サレ。これが…俺達の力だっ!うぉおぉおぉぉぉぉっ!!」
「来るな…来るな来るな来るな来るな来るなあぁあぁぁぁっ!!」
ヴェイグの勢いに、先程までの余裕は消えサレは下がろうとするが、サレの身体はヴェイグの作り出す冷気で凍り付いていく。
そして…ヴェイグが動く。
「――絶対なる終焉、それが貴様の運命だ!絶氷の剣!」
ヴェイグの声と共に、サレの身体は完全に凍り付き、ヴェイグの大剣に集中した冷気はその巨大な氷の刃へと変わる。
そしてヴェイグはそれを構え、一気にサレへと切りかかる。
「――サヨナラだ、サレ!その身に刻め!奥義、セルシウスキャリバーっ!!」
「――ぐ…あぁあぁぁぁっ!!」
一閃。その一撃は氷付けとなったサレを切り裂き、一撃でサレを雪の地面へと倒した。
――――――――――――
「――よし、オイルツリーのドクメントを回収したぞ」
「おぅ、んじゃさっさとアドリビトムに戻るか。衛司とクレアを休ませねぇといけねぇし…それに、アルヴィンから聞かなきゃいけねぇこともあるからな」
――倒れたサレを横に、ヴェイグはオイルツリーからドクメントを回収して言うと、スパーダはそう言って来た道を戻るため振り返り歩き出す。
それに全員が頷き、皆がアドリビトムに戻ろうとした時であった。
「…待てよ。どこにいく…つもりだい…?」
倒れたままのサレが、視線だけを向けてそう口を開いた。
「…僕はまだ…生きている。情けの…つもりかい…?こんな終わり方は…認めない。…殺せ…殺せよっ!」
忌々しげに皆に視線を向けてそう言うサレ。それに対し、メリアが短刀に手を掛け、サレに歩み寄ろうとするが…それをヴェイグが止めた。
「…サレ…俺達は今、お前に構ってられる程、時間なんてないんだ…」
「…なんだよソレ…ふざけるなよ…!」
「…戻るぞ…。後は…ウリズン帝国がやってくれるだろう」
いまだに後ろで呪詛のように言葉を吐くサレを見ず、ヴェイグはそう言うと皆を連れてその場を離れていった。
――――――――――――
「――チクショウ…畜生畜生畜生畜生っ!」
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