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不可能男との約束
文字の語り合い
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ももう遅いだろうと思い、続きを黙って見守る。

「連射よ……!」





その光景を輸送艦にいる人物は黙って見守った。
正純は何か、語るべきかと思ったが、その前に点蔵が手を上げて来たので、何だ、と問い質してみる。

「Jud.───ぶっちゃけ、アデーレ殿の脳はもう衝撃でやばい事になっているという可能性はないで御座ろうか?」

「……お前は皆が言い辛い事をズバッと言って……」

「案外、一周して、まともなアデーレが見れるかもしれねえぞ?」

熱田の一言で周りがうーん、と考えるが、おいおい、と思い、流石にアデーレの為に発言する。

「おい、お前ら……アデーレは一応、武蔵を守ってああなってるんだぞ───だから、衝撃で頭がおかしくなっても大丈夫だからまだ頑張れとせめて言ってあげろよ」

「お前も言っている事をもう少し考えてみろ!」

あっれ、おっかしいなぁ……言葉の選択を間違えたかな、と周りのツッコミを聞き逸らしながら思う。
というか

「真面目な話、アデーレの機動殻は大丈夫なのか?」

「……」

全員が無言に表示枠を指し示す。
なので、そちらを見るが

『あい! たたたた! たたたたた! ちょ! 旋毛を連続はちょー痛っ、て、あいたたたたたぁーーーーーーーーー!!』

「……流石は武蔵が誇る従士だな」

「……ナイちゃん思うに、正純はちょっと武蔵に順応するのが速い気がするなぁー」

「絶望するようなことを言うな」

そう思っていたら、ウルキアガの歩がセシルまで残り十歩の距離に至っていた。
体験していないから、どれだけの荷重があそこにあるのかは解らないが、半竜であるウルキアガがここまで時間がかかったことから推測したら、かなりの荷重であったのだろうという事は理解できる。
だが、恐らく辿り着いた瞬間、こちらの勝ちだ。
恐らく、セシルは術式に頼った戦種だろう。
あの体格では、自衛の為の体術を持っているとは思えない。そして、セシルさえ倒せば、不利な条件は一気に解放される。
そうすれば、残り時間を耐える事は出来る筈だと思う。
楽観し過ぎかと思うが、表示枠に移るジョンソンも似たような事を思ったのか、ノリキと相対しながらも、ただ一人、この場で動いていない少女に声を飛ばす。

『シェイクスピア! ダッドリーとセシルの援護を頼む!』

ジョンソンの緊迫した声に、しかし、シェイクスピアはやはり、顔を本に向けたままで、見もせず、よく見ると肩が震えている。

『……何? 今、月天チャオズがチャオ! って叫びながら月と天に変わって世界にお仕置きするために核抱えて敵に突っ込んでいるシュールなシーンを楽しんでいるんだから邪魔しないでよ』

『Youの趣向はどこに向かっている!? いや、
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