文字の語り合い
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レームまで一気に吹っ飛んだらいいわねぇ!」
止めに自分の右手を振り下ろして、矢を落とす。
これから、起きる予測は激震と破壊。
一発では難しいかもしれないが、矢はまだ幾らでもある。それをすれば幕引きである。
その事に内心苦笑しながら
「デデ機械仕掛けの神なんて、この世には存在しないのよ……!」
そして、矢はそのまま床を豆腐のように突き抜け、下にあるもの総てを貫きつつメインフレームへ───
「あいたぁーーーーー!!!」
セシルは奇妙なものを荷重によって浮いている空中から見た。
とってもまるいのーー?
従士用の青い機動殻であると、セシルは推測はしたが、あれは確か防御に特化し過ぎてスピードは遅いとか言うのだった。
今は、バケツを頭にかぶせた上半身裸のマッチョが足の代わりになっているのが見えた。
つまり、まんま盾に使われている。
「あ、あちょ、あ、頭が! 頭がぐるんぐるんしますよーー!? じ、自分の頭! このままにしておいて大丈夫なんでしょうかーー!?」
中身はかなり喚いているようだが、喚いている余裕があるという事は無事だという事なのだろう。
「とってもかたいのーー」
自分の荷重なら間違いなく地下三、四層くらいは軽く突破する事は出来たはずの攻撃である。
それをあの機動殻はあいたーーの一言で防いだという事になる。
「セセセシル! つ、次、行くわよ!?」
「がんばるのーー」
ダッドリーが今度は右の方に矢を放り投げるので、その矢に再び荷重をかける。
矢は当然落ちるし、その落下スピードに鈍重な防御重視の機動殻では間に合わないようにという判断で、バケツを被っているマッチョの学生は機動殻を掲げているので、視界が良く見えないだろうという判断だろう。
だが、開いた貨物の穴の下、左舷側の壁にまたもや逞しい体つきをしたマッチョで全裸のインキュバスが爽やか笑顔の飛翔で
「はははは! こっち! こっちだよ、ペルソナ君! 頑張ってみよう……!」
ペルソナ君と言うのは名前だろうか。
呼ばれたバケツを装着しているマッチョはそっちの方に移動し
「え? え? あ、あいたーーー!!」
悲鳴が再び発生するが、無視してダッドリーは今度は右舷側に投げるので、そっちに荷重をかける。
すると、今度は右舷側に何時の間にか張り付いているスライムが
『むっ! 今度はこっちだぞアデーレ! さぁ、吾輩の所に来るがよい……!』
「ちょ、ちょ!? 連チャンは厳しっ、あいたたたーーーー!」
激震は連続するが、それだけである。
致命的な一撃は与えれてない。
ふっと何故かダッドリーが悟ったような息を吐く。
おちつくのーと思うが、言って
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