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不可能男との約束
文字の語り合い
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武蔵にいる学生、住民が全員が固唾をのむ展開になっていった。
品川全部の倉庫区画には英国の代表と武蔵の代表が集う場所へと意味を変えつつある。
表示枠越しに、その光景を見ている、一般生徒と一般市民は文字通り唾を呑んで、その光景を理解する。
最早、疑いようがない。
武蔵は世界を相手にする舞台に上り、踊る役者になったのだという事だ。
踊る事を止める事は出来る。
しかし、それはほぼ不可能だという事を武蔵の住民は知っていた。
踊りの主役は無能でありながらも、高望みは忘れない馬鹿だからである。
故に止めるという選択肢はほぼないという。
なら、思う事はただ一つである

「どうなる……!?」





戦闘は荷重かに置いての打撃戦に移っていった。
ジョンソンをノリキが担当し、ウルキアガはセシルの方に向かおうとする。

「ええい! こう言った変態の相手をするのはシュウの仕事であろうに……!」

「解っていても仕方がない事を言わなくていい……!」

憎まれ口を言いつつも、荷重下による行動を無理に行う。

『後、二分だ! そこまで凌いでくれ! そしたら、勝っていようが負けていようが、英国の周回軌道に入る───英国は不可侵を守れなかったという事実を得れる! だから、それまで持ちこたえてくれ!』

「そこは、勝ってくれ、と煽った方が盛り上がるぞ正純」

さて、とウルキアガは息を吐きながら、相手を見る。
相手は女王の盾符(トランプ)
英国の特務級の存在であり、それが、四名。
今のところは、シェイクスピアは動く気がないみたいなので、三名だが、特務級はいるだけで、脅威といえば脅威なので四名と思ってもいいだろう。
そして、こっちは特務一人、一般学生一人。

「正直、泣けてくる話だな」

「労働は何時も厳しく、面倒。当たり前の話だ」

無愛想ながらも乗ってくるノリキをちらっと見つつ

二人合わせて、突撃した。







「セセセ、セシルゥゥゥゥゥゥ! 集中攻撃、行くわよーーー!」

「がんばるのーー!」

武蔵の半竜がセシルに向かって、突撃する。
そこに、セシルの荷重がかかる。
避ける術などない。
だが、同時に半竜は止まらない。
荷重の下、半竜と言えども飛翔する事は出来ない。しかし、一歩一歩、着実に床を踏みしめて、前に進んでいる。
足元の木床に足跡が残っているそれが荷重が効いている証でもあり、荷重が効いていても前に進めるという証でもある。

「止まらない……!?」

流石は半竜と言うべきか。
神代の時代に高重力惑星や領域で生存するために種族的改造をした種族である。
性能で言うならば、人間よりも遥かに上である。
基礎の能力だけに限って言うならば、凌ぐのは鬼
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