反逆の狼煙
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中で一つの結論にたどり着く。まさかみんなは、俺のせいで巻き込んでしまったのではないかと。
「―――あーらら、それで絶望してますってアピール? 今時そんなことは通用しないわよ」
一夏が顔を上げると、そこには見たことない美少女が立っていた。
「え? いつの間に?」
「そんなことはどうでもいいじゃない。“世界で最初にISを動かした男性操縦者”さん。それとも、“ブリュンヒルデの弟”とでも呼んだほうがいいかしら?」
「………誰だよ、お前」
「睨んで怯ませようだなんて幼稚すぎるわよ」
軽く受け流すような姿勢で取る少女に対し、一夏はますます苛立った。
「まぁ、簡単に言うとね。私は特別に助けに来てあげたのよ」
「! だったらさっさとしてくれ! 俺は今すぐみんなを―――」
―――ドガッ
一夏はそれ以上言葉を続けることができなかった。何故なら蹴られたから。
「雑魚の分際で命令しないでよ。アンタなんてIS纏ってもゴミレベル。まぁ、全員そうだけど」
「え? 何言ってんだ? ISは―――」
「ああ、最強の兵器だなんてお笑いみたいなこと言わないでよ。あんな狂人が造ったおもちゃごときに遅れを取るほど私は甘くないわよ」
彼は目の前の人物の存在を信じられなかった。
なにせ篠ノ之束を狂人と呼び、ISをおもちゃごときと言ったから。
■■■
「これはいったい何のマネなんですか!」
1年1組に乗り込んでくる男たちに、真耶は叫ぶ。
「あ? そりゃ、お前らは今日から俺たちのおもちゃだからな」
その顔は下劣なものばかりで、残されていた生徒たちは後ろの方に一箇所に集まっていた。
「そ、それよりも彼女を離してください!」
真耶は人質に取られている本音を指しながら返却を要求するが、当然ノーだった。
「―――そりゃそうだろ。アンタみたいに虚勢だけで返却を求めている人に強気に出るのは当たり前だ。もうちょっと考えろよ」
いきなり、ありもしない方向から声が聞こえ、男の一人が吹っ飛ばされて窓から下に落ちる。
「だ、誰だ!!」
「は? 名乗ると思ってる? お前―――本当に頭大丈夫か?」
そして一人、また一人とバスから窓ガラス突き破って追い出されていく。
「おい! こっちには人質がいるんだぞ! さっさと出てきたらどうだ!?」
そう言って拳銃を本音の頭に突きつけるが――――それがそもそもダメだった。
「特別サービスで教えてやるよ」
「な、何を―――」
「人質を取るなら―――俺が居ないときにしな。さもないと、死ぬか
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