第18話 帰還
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かった、なのはが無事で本当に良かったよ」
「あぁ、ズタボロのお前を見た時ぁ本当に肝を潰す思いだったぜ」
皆がなのはが目覚めた事を知り安堵の声を出す。皆の緊張の糸が今正に切れた瞬間であった。そして、同時になのはは自分が皆の元に無事に帰って来れた事を認識させた。まだ体には微かな痛みが感じられるもののそれも次第に消えていくだろう。それよりも今はこうして皆の元に帰れた喜びが胸一杯に溢れ出ていた。
そして、それは抑えられない怒涛の波となってなのはの心を突き破ってきた。それはやがて、なのはの目から溢れ出た涙と大きな声で泣く泣き声となった。
怖かった。寂しかった。不安だった。それらの思いから開放された途端、胸一杯に押し寄せる感情に従い、なのはは号泣した。そしてそのまま近くに居たユーノにしがみついたのだ。
「な、なのは!」
「怖かった……凄く怖かったよぉぉぉぉ!」
肩を震わせて大声で泣きじゃくるなのは。如何に戦闘を経験していようと中身は若干9歳の少女なのだ。この反応は至極当たり前とも言えた。
そんな大声で泣きじゃくるなのはをユーノは只、そっと頭を撫でてあげる事しか出来なかった。
だが、それで充分だった。無事になのはが帰ってきた。それだけで皆は嬉しかったのだから。
だから、皆は声に出さず心の中で一言添えた。
「お帰り、なのは」
つづく
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