第1章 やって来ました剣と魔法の世界
第4話 爆発魔法の使い手
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力を持っている訳ではないので、このレベルでも仕方が有りません。
この俺が召喚された結果が、単なる召喚事故だったのか、それとも、ランダム召喚に因って彼女の属性や俺の能力が合致した結果なのか。今のトコロは、謎と言うしかないですね。
それに、タバサの事はいずれ彼女の方から話してくれる時が来るでしょう。
もっとも、俺の方も、未だ彼女に話していない事が幾つか有るのですから、これはお互い様、と言う事に成りますから。
「ギャラリーと成っている生徒たちから発せられる気は、揶揄や苛立ちなどの負の感情に属する気が大きい。
対して、その感情をマトモに受けているルイズと言う少女からも、劣等感やその他の強い負の感情を発している。
この状況で呼び出される使い魔は、誰がどう考えたってマトモな存在ではない」
一応、先ほどまでの思考、及び行使した仙術に関してはオクビにも出す事なく、そう話し続ける俺。
それに、現状で無理にランダム召喚を強行し続けたとしたら、多分、西洋風の考え方なら闇に属する魔物。東洋風なら陰の気の塊のような存在が召喚される可能性が高い。
そして、召喚した魔物を封じて置く為の召喚円を描いていないこのランダム召喚で、召喚者の制御出来ない危険な魔物を召喚して仕舞った場合、どんな惨事を引き起こすかは……。
あまり考えたくは有りませんね。
「タバサ。キュルケさん。出来る事なら、彼女の召喚の儀式を一度中断させて、別の場所で改めてやらせて上げる事は出来ないでしょうか」
そして、ここでようやく、一番伝えたかった言葉を口にする俺。
そう。少なくとも、このギャラリーが発している雰囲気を排除する必要が有りますから。
もっとも、彼女自身が持っている劣等感も、かなり問題が有るとも思うのですが……。
俺の言葉を聞いて、少し思案顔のキュルケ。そして、ただ、真っ直ぐに俺を見つめ返すだけのタバサ。
「ミスタ・コルベール」
俺の説明に納得したのか、はたまた、晒し者状態のルイズと呼ばれる少女を気の毒に思ったのかは定かではないのですが、キュルケがルイズに召喚作業の続行を促しているコルベール先生に呼び掛けてくれる。
「何でしょうか、ミス・ツェルプストー」
別に不機嫌な様子すら見せずに、キュルケに対してそう返事をしてくれるコルベール先生。どう考えても、時間が掛かっていると思われる現在の使い魔召喚の儀式の途中でも、キュルケの言葉に耳を傾けて貰える相手ならば、先ほど俺が伝えた内容を先生に伝えてくれたなら、ルイズの召喚作業を後回しにして貰う事も可能でしょうか。
そんな、非常に自分に都合の良い事を考えた俺なのですが……。
「タバサの使い魔で、異国のメイジのシノブに意見が有るそうなので聞いて頂けますか
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