第1章 やって来ました剣と魔法の世界
第4話 爆発魔法の使い手
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、タバサの魔法の属性は未だ判らないのですが、少なくとも、あの俺が召喚された際には、炎や風、水や土などの精霊を感じる事は有りませんでした。
これは矢張り、そのキュルケに『あの娘』と呼ばれている召喚士の魔法が特殊と言う事なのでしょう。
「実際、自分の目で確認して貰うのが一番早いわよね」
キュルケがそう答えて、タバサがその意見に首肯く事によって同意する。
自分の目で確認って、そんなに不思議な事が起きていると言う事なのでしょうかね。
俺は、紅と蒼の魔法使いの少女たちから、再び視線を自らの召喚された現場へと戻しながら、そう思ったのでした。
☆★☆★☆
そして、戻って来た召喚の儀式が行われている現場は……荒れていた。
色々な意味で……。
「諦めろよ、ゼロのルイズ。魔法の才能のないオマエには使い魔召喚は無理だって」
ギャラリーとなっている男子生徒の心ない一言に、キッと言う擬音付きの視線で睨み返すピンクの髪の毛の少女。その魔力の籠った視線で野次を飛ばした少年を睨みながら、首から掛けた十字架を象ったネックレスを人差し指と中指のみで触れる。どうも、彼女に取ってその行為は、自らの精神を落ち着ける作用が有る行為のように思いますね。
……って言うか、彼女の足元には、妙なクレーターらしき大穴が開いているのですが。
あれが、先ほどの爆発音と衝撃波の結果と言う事ですか。
「召喚を続けて下さい、ミス・ヴァリエール」
そんな殺伐とした雰囲気の中で、更に召喚の儀式を続けさせようとするコルベール先生。
成るほど。彼は結構、厳しい先生と言う事なのでしょう。
それに、この召喚の儀式は魔法学院の進級試験を兼ねている、と言う話でしたから、ここで使い魔召喚に成功しない限り、あの少女は落第すると言う事。
これは、少々、厳しくなっても仕方がない事ですか。
「コルベール先生、時間の無駄ですよ。後ろもつかえているんだから、ゼロのルイズは飛ばして、先に僕たちの方を終わらせて下さい」
先ほどの男子生徒とは別の生徒がそう言う。そして、その意見に賛同する、と言う相槌や、彼の言葉を積極的に肯定する雰囲気が、かなりの規模で発せられた。
そう。場の空気は最悪。全体的にイライラとした感情が勝っています。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブランド・……」
そんな、あまり良いとは言えないような雰囲気の中で、使い魔召喚の呪文らしき言葉を紡いで行くピンクの髪の毛の少女。何か妙に長ったらしい名前ですけど、略してルイズと呼ばれているらしい。
その少女。顔の造作は悪くはないですか。髪の毛は……どう見ても、地球人には見えないピンク色。肌は、タバサと同じ白磁。瞳は、俺
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