魔女の意気
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する、と思考するが
「こ、このままでは浅間様と鈴様の連載同人誌、"浅間様が射てる"に、熱田副長と全裸の"熱田君がおトーリなさる"の連載が打ち切りに……!」
『貴様……! 仲間以外はネタに出来ねえのか……!』
『同感ですよ!? ネタにするなら、御広敷君や点蔵君やウルキアガ君とか一杯いるじゃないですか!? ヨゴレ系はヨゴレキャラに任せるのが、世界の常識ですよっ』
『貴様ーーー!!』
全員が揃ったツッコミを浅間に返す表示枠が周りに出るが、浅間はそこら辺気にしていない。
というか、この馬鹿ども。
ちょっとは、級友の命の危険について、考えなさい。あんたらの命と私とじゃあ価値が全然違うのよ。
私が死ねば、それらの続編が出ないんだから。
「そうよ……まだ私はナイトとのいちゃいちゃの日々を続ける為に犠牲と言うお金を得る為に……!」
「それは違うだろう」
聞き覚えのない声だ。
武蔵の人間でも、ついさっきまで聞いていた女王の盾符の声でもない。
となると、今まで一度も声を聞いておらず、目線すら合わせていない相手。
トマス・シェイクスピアだ。
口調は、どちらかと言うと男っぽいが声色でそんな口調は無視されている。
しかし、結局、声をかけてきているくせに、こちらに目線を合わせずに、まだ本から目を離していない。
「君の作品は金目当てに作っているような意志は感じられない。そう言っているんだよ、マルガ・ナルゼ」
その言い方から、自分の作品を見ている事は普通に解る。
その事に苦笑しつつ
「かの有名なシェイクスピアが私の作品を見ていただなんて……光栄って言うのは癪だから、感謝って言ってあげる」
「僕はシェイクスピアだけど、だからと言って読む方に回ればそれは他の人とは変わらない読み手になるだけだ。特に何かを思われるような事じゃない」
……成程、本に真摯って事ね……
もしかしたら、女王の盾符のメンバーの中で一番の変わり種なのかもしれないと推測した。
例えで言うが、ダッドリー達が女王に仕えているに対して、これでは、まるで本に仕えているという感じがする。
現に、シェイクスピアは私と相対するよりも、本を見る事に没頭している。まるで、本を読むこと以上に大切な事はない、と言外に宣言しているようにも思える。
どういう事かしらね、と思うが、シェイクスピアはこちらの疑問は関心無い様で、そのまま自分が言いたいことを続ける。
「マルガ・ナルゼ。武蔵アリアダスト漫画草紙研究部部長であり、一時期は"黒髪翼"というペンネームを名乗っていた時期もある。性別を超越していない肉体的交流を手段として精神を主軸とした物語にしており、これは、今まで執筆したどの本にもその傾向が認められている。つまり、君の本は君の|信仰《ファイ
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