魔女の意気
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の発言!」
まぁまぁ、落ち着けと周りの皆がミトツダイラを宥める。
それを尻目に熱田が溜息を吐きつつも、戦闘中の品川の方に視線を向けているマルゴットの方に、もう一度視線を向ける。
「おい、ナイト。お前の相方……珍しくって訳じゃあないが、あんまり良くない傾向が出てるぜ?」
「だよねぇ……ガっちゃんは否定するだろうけど、溜めこむタイプだからねー……」
言った後に帽子を深く被り直し、品皮の方を見続けるマルゴット。
そして、小さく息を吐いて
「あんまり、無茶しなかったらいいんだけど……」
「ふぬぉぉぉぉぉぉぉぉ! 無茶上等テンコ盛り爆発ーーー!」
分け与えられている体重という最大の敵に耐えながら、更なる爆発を望んで水瓶を投げるナルゼ。
必死という表情を持って再射する事を望む。
上からの重圧を防御術で防いでいる状態なので、負担は倍くらいになるが構いやしない。
勝てば帳消しよ!
狙いは一番近くのダッドリー。
他の人物を狙おうとしても、この荷重がある状態では弾道も落ちるだろうから、出来ても近くのダッドリーだけという事だっただけだ。
決して私怨ではない。ええ……多分、きっと、そうよ!
上空に放って投げた水瓶は荷重により、普段とは違い、早く落ち、大体、ダッドリーの喉に当たるくらいの軌道になった。
「ああ在り来たりの戦術ねえ魔女」
ダッドリーはそれを笑い顔で右手で打ち払った。
それを切っ掛けに爆破が生じた。
だが
「爆発を素手で打ち払った!?」
何らかの術式を使ったようには思えなかった。
周りの女王の盾符も同様である。明らかに、ただの素手で爆発を打ち払っていた。
ただの素手でそんな事が出来るわけない。
「まさか……打ち払いの聖術!?」
「Tes. かか、"かかる困難を打ち払いたまえ"ってやつね」
成程、と頷こうとしたが荷重があるので、そんな余裕がないので沈黙するだけに止まる。
要はどんな攻撃でさえ打ち払うことが出来るという事なのだろう。
熱田の馬鹿の攻撃でさえ払うだろう。
攻撃としても使えなくはないのだろうが、それには接近して、手首のスナップで地面か、壁に叩きつけなければならない。
やはり、どちらかと言うと防御用の聖術である。
成程。では、相性としてはウィリアム・セシルと手を組んで戦うのにベストな能力なのだろう。
ダッドリーが横に飛ばすだけで、セシルの分け与えの術式で倒れるのは避けられないのだから。
「よよ、余計な事を考えている暇があるのかしら」
そこに飛んでくるダッドリーの声に反応し、荷重状態だが、意地でふんっ、と返してやる。
その態度がツボに入ったのか、多少、面白そう
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