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不可能男との約束
魔女の意気
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ウィリアム・セシルは女王の秘書官で、良き友人であり、それ故に周りからの嫉妬によるストレスや激務で過食症になり、英国での肥満の象徴となってしまったんだけど、その襲名に一番適任したのがフードファイターの彼女なの。そそ、そして、能力はお察しの通り……」

「とめるものはまずしいものにほどこしをー」

「いらんわーーー!」

後ろにいる女生徒と共に叫ぶ。
ふざけんな。これでも、体重は痩せ過ぎず、太り過ぎないようにちゃんとカロリーを計算して食べているのである。
羽のせいで、カロリー消費が多いので、多食ではあるが、食べ過ぎらないように注意しているのである。
後ろの女生徒も同類だろうと思い

今、この場の女子連中は心を通わせたわ……!

相手が女じゃなかったなら、呪ってたわね。
女だからしばき倒すくらいに留めるけど。
そう思っていると、ダドリーがクククと笑って、こっちを指さす。

「ままままぁ、そこの堕天。ちちち超貧しい癖に、余裕なんか見せて───胸の。たたた多少は夢は見てもいいんじゃない? もしかしたら、あったかもしれない重さを体験するのは、い、今だけよ」

「くっ……!」

この女……痩せこけてるくせに言ってくれる。
というか、あんたはどうなんだ、あんたは。痩せこけているせいで胸が逆にマイナスレベルになっている気がするのは、こっちの気のせいか、あっちが自分のことを棚に上げているだけか。
どっちにしろ、自分が答える答えは決まっている。

「良いのよ、少しくらい胸が無かっても……!」

そういうのは、アデーレが担当している。
それに

「こっちの貧しい所は、マルゴットが全てカバーしてくれているから大丈夫なのよ! いい? 言っとくけど乳だけじゃないわよ……尻もよ!」








輸送艦上で、その宣言を聞いていた皆は戦況を見て、がやがやしていたのだが、それがその発言により、ぴたりと止まり……そして、全員がそっとマルゴットの方に視線を向けた。
視線を向けられたマルゴットは別に何ともない、何時もの微笑顔で向けられた視線に手を振り

「うーーん、謙遜するわけじゃないんだけど、そんなに言われるような事じゃないと思うんだけどなー。胸ならアサマチがいるし」

「えっと、その……そ、そうですわよね! そういった局部的身体的特徴が全てじゃありませんよね!? そうですわね!? 正純!」

「そこで、私に回すなーーー!」

何か、必死になっているミトツダイラにアハっと笑いかけるマルゴットだが、近くの熱田がわきわきと手を動かしている事に、嫌な予感を感じたのか、羽で自分を守るように覆いながら

「そうそう───満足させるのに使うのは身体だけじゃないもんね」

「い、意味深! 意味深すぎますわそ
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