魔女の意気
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スのみだ。
年鑑では、英国にそんな高速戦闘をこなすような人物はいなかったと記憶している。
という事は、何らかの手段で防御をしたという事だ。
そんなことが出来る人物は
「変態……!?」
変態と断ずるのは何もこの攻撃の中で生き残ってきたという事実だけではない。
まず、ナルゼの目の前の位置であり、一番近い位置になっている女。
その女は足に巨大な鉄球をつけており、更に痩せ過ぎと断ずることが出来る枯れ木のような女であり、今でも痩せ過ぎているせいか、がくがく震えている。
恐らく、合う制服がないからか。その英国の女性用制服を占めるように来ており、しかし、表情はむしろ強気と言ってもいい表情を浮かべ
「"女王の盾符"10の一人、オックスフォード教導院・副長のロバート・ダッドリーよ。いいい以後お見知りおきよってね」
脳内辞書により、史実のロバート・ダッドリーの事が頭の中で思い浮かぶ。
ロバート・ダッドリーとエリザベスは確か、秘密裏に結婚していたと噂されていた人物であり、しかし、ロバート・ダッドリーは殺人事件の犯人と示唆されていた人物だったから、エリザベスは殺人犯扱いされたくない為に、自分は生涯結婚しないと決める要因になった人物であったはずだ。
だから、英国は問題人物になりそうなロバート・ダッドリーを史実通りの男性ではなく、女性に襲名させることによって、そんな問題を起こさせないようにしたって噂らしい。
それでも……エリザベスはロバート・ダッドリーの事を「私の目」と言って、死んだ後に部屋に引きこもるくらい落ち込んだって言う話だけど。
史実の話だから、今言っても意味はないんだけど。
それにしても、このロバート・ダッドリーが同性もOKだったら、英国はどうするつもりだったのかしら。その場合のIFストーリーでも描いてみようかしら?
「それじゃあ、アンタの後ろにいるのが……」
こちらの言葉に応じるかのようにダッドリーの背後に立っていた影が動いた。
その影は長身であるダッドリーよりも高く。
そして
丸い……
何だかほんわかするような丸さであった。
絶対にあれは子供達に突撃されような、うずうずとさせるような丸さを感じる。
「10のひとりー。ふくかいちょー、うぃりあむ・せしるなのーー」
知識がフルに活動して、再びウィリアム・セシルがどんな人物だったかを頭の中で想起させる。
確か、弁護士であり、エリザベスの財産管理を任せられており、エリザベスの忠実な臣下であると言われていたらしい。
そして、次に現れた人は褐色の肌の長身の男性であった。
彼に付いては、文科系の人間であれば、知らない人物はいないと言っても過言ではない人物であった。
「英国文化系部
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