魔女の意気
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も。あんたらはネタにしたわよ」
『興味本位で聞くけど俺とシュウ。どっちがウケで、どっちが責めよ!?』
「残念ね───どっちもウケよ」
『───』
『な、何でシュウ君ははっていう顔をして、こちらを見て、御柱を隠すんですか!? ち、違いますよね? そうですよね?』
「そうね……まだ触手を出しているところだが、それは後ね」
『最後の二文字は忘れろ!!』
くくく狂ってるのね!? と結論を下す。
こいつらの行動に真面目に疑問を抱いてはいけないのだ。真面目に疑問を抱いた瞬間、ストレスで胃が空く。
あ……か、代わりに持病の高血圧がっ。
痩せ過ぎのせいである。
怒らないように、と自分でも解っている理屈の筈なのだが、感情はそう簡単に抑制することが出来ないのである。
平常心平常心と心の中で何度も思っておく。
「ももももう一度言うわよ! 良い? 最後通牒よ───降伏しなさい武蔵。仲間をここで無意味に失くしたくはないでしょう」
その一言にうーーんと唸る武蔵総長兼生徒会長。
そして、そのまま後ろに踏ん反りがえっている副長に対して疑問をそのまま吐き出した。
『なぁ、親友。ナルゼってこのままだとヤベェ?』
『そうだなぁ……』
その総長からの言葉を受け、言い淀んでいるような声の調子を出しているが、表情が真逆だ。
その顔は笑っている。
悪魔の顔と言ってもいいかもしれない、まるで、こちらに、いや、この場合は武蔵の第四特務であろうか。
そちらの方に向かって、まるで対価を差し出せと言うみたいに
『何なら───俺が一っ走りで、助けに行ってやろうか?』
決定的な一言を吐いた。
「───」
その一言が一番、私の神経を一番断裂させる原因になった。
ああもう、何、この剣神。
ロバート・ダッドリーより、シェイクスピアよりも、私への挑発の仕方を分かっているじゃない。
流石は私達の副長。良い性格をしている。
とりあえず、絶対にこいつは神様とかしているよりも、悪魔をしている方が性に合っているに違いない。
ある意味で、誑かす事にかけてなら、結構得意分野の馬鹿である。
ただ、馬鹿の言葉は魂を揺るがすのではなく、こちらの本質を揺るがす。
つまりは、性格。
ああ、もう……最高。あんた、やっぱり、私達の副長よ。
その感想をもう一度心に思って
「死んでもごめんよ……!」
魔女の意気を吐いた。
その言葉をトリガーに状況が生まれる。
ダッドリーの聖譜顕装によって、生まれた武器の制御が遂に動いた。
こちらに向けて、全弾発射されたのである。
「ううう撃ちなさい……!」
左手に命じ
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