魔女の意気
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あ、表示枠に移っているミトの顔から物凄い汗が……。
ミトも、こういう時はもう少し肩の力を抜いたほうがいいのに。
真面目に付き合った所で、何の得もない話だから。
『全裸ーリ一族……?』
ほら。二代も信じてしまったじゃないですか?
『Jud.全裸ーリ一族は共通点は頭が狂っていて、そして全裸になるという恐ろしい一族だ。不幸中の幸いか……余りにも珍妙過ぎて、数が少ないっていう事だが、こいつらの存在は迷惑でな……見ると穢れる』
間違っていないから、何とも言えないですね、と思う。
隣の喜美は何故かくるくる回って、こちらの胸を凝視しつつ「いいわ浅間! ボインよボイン! 母音って書いて母の音よその乳は!」などと狂っている。
トーリ君が全裸ーリ一族なら、喜美は仰喜美るでいいですかね? ネーミングセンスが足らないですねーと無視しておく。
『何と……では、対処方法は……』
『ああ───砕き散らせばいい』
そうすると、下を見たシュウ君が不可解なものを見るような目つきになり
『何だこの馬鹿。何で砕けてねえ。てめぇ……俺の攻撃を受けたんだから、その汚い全裸を砕かせるのが、自然の摂理だろうが』
『オ、オメェ……! こっちがオメェの攻撃を受けて、軽い脳震盪を受けている最中に何、新言語作ってんですかーーー!? ちゃんと俺が理解できる言葉と理由を示せるんだろうな……!』
んーー? とちょっと考える仕草をシュウ君はわざとらしくして
『オヤオヤーー? どうしたんでちゅか全裸くーーん。どうして、全裸で床に埋まっているのかなーー? モグラが羨ましくなったのでちゅかーーー?』
『こ、この野郎……! 迷わず赤ちゃんレベルでしか、俺に理解できないって思ってやがる……!』
うにょんうにょんと上半身のみで、くねくね曲がるトーリ君を見て、気分が悪くなるが、そういえばこんな事をしていてよかったんでしたっけ?
『あああ貴方達!? こ、こっちの話を聞きなさい……!』
その思いに反応してくれたのか、血管浮かべて叫ぶ女性の姿が、前から映っていたもう一つの表示枠に視線が映る。
女王の盾符、ロバート・ダッドリーである。
ななな何なの、このキチガイ共!
何が起きているのかさっぱり理解できない。
周りの女王の盾符達も、全員不理解を表情に示している。というか、この状況を理解した方が間違いの気がする。
「とととというか、ちゃんと話を聞きなさい! い、いい!? あんたらのお仲間は人質になっているのよ!? そそその意味、理解している!?」
『はーーーーー!?』
総長&副長が声を揃えてうざい表情をして
『その女を人質!? お前……ネタにされんぞ!?』
「うっさいわね馬鹿ど
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