女の意地
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である女王の盾符達だ。
はっきり言って、キツイとしか言いようがない。
「なら、俺がちょっと走って助けてやっか?」
そこで、何時の間に復活したのか、シュウやんが復活して、何時もの野性味のある表情を浮かべている。
その言葉にうんうん、と頷いているミトッツァンもいるが
『いえ。間に合わないと判断できるので、お止め下さい───以上』
その言葉にミトッツァンと顔を合わせるシュウやん。
そして、二人とも息を合わせて
「何故!」
『Jud.───ぶっちゃけ足が遅いと───失礼。冗談です。だから、ミトツダイラ様は落ち込まないでください───以上』
「お、俺に対しては冗談じゃないのかよ、"武蔵"さん!?」
「実際、かなり中途半端の速さだもんねぇ……」
二人とも高速型の戦種じゃないから、ある意味仕方がないと言えばそうなのかもしれない。
かくいう、自分の速さは大体白嬢に頼っている自分である。
そして、ミトッツァンはぶっちゃけ、特務クラスでマサやんの次に遅いし、シュウやんは中の上くらいである。
とは言っても、それだけが理由という訳ではないのだろう。
それを促すと"武蔵"も頷いて、説明を続ける。
『Jud.端的に申しまして、武蔵は残り三分ほどで英国の至近にまで辿り着けます。故にこれからの相対は三分以内に英国が武蔵を止めるか、三分間、こちらが凌げるかの戦いになります。ですから、勝敗に関しては、そこまで重要視されておりません。三分ならば、如何に二代様であっても、恐らく助けになる様な機会を得れぬまま終わるでしょう』
ううむ、と呻く全員。
たった三分じゃあ、確かにこの場にいるメンバーでも、ほとんど手助けできるような時間はない。
ただの、徒労になるというのは誰でも解る結論である。
と言っても、ミトッツァンの方はともかく、シュウやんの方はそこまで落胆はしていないので、実は結構気付いていたんじゃないかなぁ、と思うが、言う必要な無いだろうと思い、沈黙しておく。
「という事は結局───」
『武蔵側にいる人物だけで、女王の盾符を相手に持ちこたえる。それだけだよ』
突然、浮かび上がった表示枠のバラやんが結論を出した。
浮かび上がった表示枠に熱田は溜息を吐きながら、言葉を吐いた。
「そこまで大言を吐いたんなら、当然、目的は達成できるというの目論見があるって事だろうな?」
『別に。策はそこまでないけど、こっちとしても、やられ役というのはつまらないって事だよ。まぁ、敗北も悪い事じゃないんだけどね』
違いねぇと思いつつも、まぁ、そこまで言えるんなら問題ないだろうと熱田は判断する。
というか、やっぱり、上に立っているよう
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