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不可能男との約束
女の意地
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という素晴らしい斬新。
武蔵は世界一飽きない場所であると断言していい。

『極東、武蔵アリアダスト教導院所属艦、武蔵に伝達……!』

語調は明らかに水先案内をしまーすという雰囲気ではないもの。
前回は確か、オカマが「では、これより、英国拷問巡り・ドキっとしちゃうぞあの子の意外なし・ん・じ・つツアーを始めまーす! ウフッ」というものだったはずだ。
美味しいネタだったが、拷問の実況をするところに全裸が乱入して、年齢制限に引っ掛かってしまい、相手側は悔しい思いをしたという結論で終わったはずだ。
というか、全裸は駄目で拷問は大丈夫なのか、と当時の私は疑問に思いながら、ネタにしてネームを書いた記憶がある。

『こちら英国オックスフォワード教導院所属、護衛艦"グラニュエール"。艦長は女王の盾符(トランプ)の4のグレイス・オマリ。その立場を持って警告する……!』

ナルゼは自分の主翼を開こうとする。
行かなければいけないのである。
どこへ、と聞いてくれる人はいないが言うなら、ただ、一言の呟き。

「戦場へってね」

ネシンバラ病が炸裂しているみたいで、変な感じだけど、そこら辺は無視っとこう。
ナイトが今回、頑張った。
なら、次は自分が頑張る番だろう。
黒嬢(シュバルツ・フローレン)がなくても、自分は大丈夫だ、と言葉ではなく行動で伝えるのだ。
そして、最後の締め括りの言葉が聞こえた。

『英国は貴艦の停止を実力行使する!』

瞬間、グラニュエールから四つの蔦と共に四つの影が派生した。
影の形は明らかに人の形。
この場で、武蔵の強制停止を実力を持って行おうとしているのだ。
なら、相手はグレイスと同じ女王の盾符だ。
つまり

「相対を望むって事ね……!」

はン、とそれを笑い飛ばしながら、ナルゼは戦場に向かいながら、叫ぶ。

「上等よ……!」










英国の宣言に対して、輸送艦側にいた怪我人などを含む全員が呻いた。

「問題は戦場だと思うんだけど……」

と、ナイトが切り出し、そして周りを見る。
ここにいるのは三征西班牙(トレス・エスパニア)を相手にした者達であり、実質、武蔵の主力のほとんどがここに集まっている。
全裸は無視して、副長の熱田に補佐に二代。特務としては点蔵や自分、それにミトツダイラもいる。それに、元警備隊の者もいる
向こうにいるのは残りの特務。
とは言っても、直政は地摺朱雀を大破させているので、カウント出来ない。
なら、戦力としてカウント出来る特務は実質、ウルキアガと

「ガっちゃん、大丈夫かなぁ……」

彼女は三河の騒乱で武神に黒嬢を壊されており、実質、戦力はダウンしている。
戦えないという訳でもないけど、相手も英国側の特務
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