女の意地
[4/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の瞬間に熱は猛烈な勢いで冷め、顔の赤みが一瞬で消え失せ、表情が無表情になるのが解った。
内容はこうだった。
『今度からチーンコを射つのは止めて、撫でるように攻めてくれ』
一瞬で弓を組み立て、狙いを探し、そして矢を放った。
やり遂げたような顔で笑っている熱田に突然の轟風が飛来したのを正純の動体視力がぎりぎり捉えた。
突然、上空から熱田からしたら上からの微妙な斜めからの攻撃を熱田は無防備に股間で受け止めていた。
やり遂げたような表情は一瞬で修羅場にいるような表情に変わり、瞬間、熱田の全運動が間違いなく止まる。
そこに改めて第二射らしきものが彼の股間に改めて直撃する。
ズドンという効果音が響いたような気がするくらいの衝撃でマジ顔のまま熱田は遂に耐えられずに後方に吹っ飛ぶ。
そして、最後に吹っ飛ぼうとした熱田に止めの股間破壊の一撃が加わり、後ろに吹っ飛ぼうとしていた熱田は無理矢理体の動きを止められ、更に衝撃を逃す事も出来ずに地面に叩けつけられる。
最終的にまるで、地面に縫い止められる様な感じで、熱田の動きは停止した。
それから、数秒したが動く様子がない。
これはもう駄目だなと冷静に判断を下した。人間、やはり、どうしようもない事には諦めるという事が必要であると正純は真理を悟る。
「お、おいシュウ! 大丈夫か!? よぅーし。こうなったら、俺の愛の人工呼吸と心臓マッサージで助けてやるぞーう。ほれ、ハッスルハッスル!」
とは言っても、流石に死者に鞭を打つのはどうかと思うので、全裸は甲板縁の手すりに繋がれていたローブで首に巻いておいた。
ワンワン鳴いて、煩かったが、そこら辺は無視した。
有害なものと喋っていても、こっちの利にはならないと最近学習した事である。
いらんのが二名追加してしまったが、まぁ、許容範囲内であると判断し、問題はホライゾンであると改めて抱きかかえている彼女を見た。
「搬送に必要な者には急ぎの搬送の準備をしてくれ……ミトツダイラ。お前の銀鎖でホライゾンを何とか搬送できないか。恐らく、嫌気の怠惰の影響だとは思うんだが……」
如何せん、自分達とホライゾンではある意味で症状が全然違い過ぎて判断に困る。
嫌気に反応した束縛の質も、その体が自動人形であり、大罪武装であることを鑑みると素人判断で判断するのは正直危険である。
そう思ったのだが
「……上下差があって銀鎖じゃ無理ですわね、重力航行が終わってからじゃないと安全性が確保できませんし……」
そして、ミトツダイラは語り掛けながら、こちらに歩いて来て、そっと膝を着き、ホライゾンの様子を見てくれる。
そして、そこに頷きの動きを入れ
「見たところ、疲労みたいなもので寝ているみたいですから、深刻な事にはならないと思
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ