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不可能男との約束
女の意地
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されてしまった。









そして、武蔵の輸送艦の甲板上で、とりあえずという事でそれぞれの傷とかの治療をする事になった。
とは言っても、ここでも影響が出るのか、あんまり応急手当などをした事がない連中はそれこそ慌てて

「よ、よし! お、俺が心臓マッサージをしてやるよ! さ、ささ! 横になって、服をちょーーーっと……って、お前オカマかよ!」

「お、おい! 誰だこのと露骨に傷薬の配列の所に間違ってエロゲを置いた奴は!? ある意味、すげぇドキドキしちまったじゃねーか!」

「あ! 包帯の代わりに何故か男性用のゴム製品があるぞ! これで巻けって言うのか!? 保健委員出てこい!」

ある意味、戦場よりも修羅場になってしまったが、気にしていられないなーとナイトは帽子を深く被りながら、そちらは見なかったことにした。
問題は

「ホライゾン!」

ソーチョーの声に反応して、そちらの方を改めて見る。
そこには、恐らくこの奇襲で、最も消耗してしまったホライゾンが膝を着いて、苦しげにして座っていた。
そこに駆けよる全裸ことソーチョーは彼なりのスピードで彼女に駆け寄ろうとしている。
その姿に自分を含めた女勢がおおう……! とつい、息を吐いてしまうが、そこは女の子として仕方がない事だよねと理論武装。
そして、ホライゾンの方も、ソーチョーが近寄ってきたのが解ったのか、苦しそうな顔をしつつも、ソーチョーの方に振り返り

「ト、トーリ様……こ、こっちに来て頂けますか……?」

「だ、駄目だぞホライゾン! そんな状態でそんなセリフを言うのは死亡フラグなんだぞ!?」

とか言いつつ、彼女の傍によりクネクネして抱きつき体勢に入っている状態を見て、何時も通りか……と全員で溜息を吐いて微妙な視線を向ける事にした。
後から来たシュウやん達も白い眼でソーチョーを見ているので、ある意味一致団結してるなーと素直に思った。
だが、そんな視線の中、ホライゾンはくわっと目をいきなり思いっきり開けたかと思うと、いきなり重臣低く立ち上がり、そして、そのまま駆け寄っていくソーチョーへのカウンターの拳を全裸である彼の股間に向けて、勢いよく放った。
めきょと嫌な音が響き、女の自分からしたら理解できない痛みに一瞬、ソーチョーは無我の境地に至り、今までで一番真面目な顔をした後に

「……ふっ」

タメのある動きで背後に倒れた。
周りの男性陣全員がひぃぃっと叫んでホライゾンを恐怖そのものとして見ているのだが

「あれ? シュウやんは脅えないの?」

「いや……だって、俺はあれよりも更に強い智ので慣れているからなぁ……」

そういえばそうだった……と周りの男性陣は心底同情するかのような視線で彼を見ていたが、本人は無視していた。
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