第二章
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「あの人についてはね」
「意味がないですね」
「そうよ」
その気場屋死を見つつ話した、兎に角彼は何があろうともまさにどんな夢を見ても聞いても人類滅亡であり。
雑誌の夢占いコーナーの編集になったが。
「想い人と結婚する夢を見たのか」
「そうした投稿が来ました」
「ま、まさか」
占い師に言われて言うのだった。
「他の星からの知的生命体か!」
「あの、結婚ですが」
「違う!そこにあるんだ!」
占い師に対して必死の顔で絶叫した。
「宇宙人の陰謀が!」
「これは正夢ですが」
占い師は自分の占いの見解から述べた。
「まさに」
「人類と宇宙人の結婚だ!」
「全然違いますよ」
「そして家が宇宙人に乗っ取られるんだ!」
「何処に宇宙人が」
「隠れているんだ!」
そうだというのだ。
「家は地球だ!人類滅亡への序曲だ!」
「あの、担当さん交代してくれます?」
占い師は絶叫し続ける気場屋死を見つつ百地に言った。
「会話出来ない人みたいなんで」
「わかりました」
百地も冷静に応えた。
「こうなると思ってましたけれど」
「予想されていましたか」
「はい、こうした人なんで」
「麻薬やっていないですよね」
「脳内生産しています」
麻薬をというのだ。
「いつも大量に」
「ああ、そうした人ですか」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「編集交代しますね」
「お願いします」
こうしてだった。
気場屋死は夢占いの編集を辞めさせられた、すると編集部内でこんなことを喚き散らしだしたのだった。
「影の世界政府の陰謀だ!」
「また言ってますね」
トールはそんな彼を見て呟いた。
「ここからですね」
「ええ、いつも通りね」
「人類滅亡って言いますね」
「夢で見た通りだ」
気場屋死は仕事もせず言いだした。
「子供の頃の俺が積み木で遊んでいた」
「ここからですね」
トールもわかってきた。
「いよいよ」
「子供の心を思い出させて他のことを忘れさせる!」
気場屋死は喚いた。
「俺の夢に陰の世界政府が介入してきているんだ!」
「どんな政府なんでしょうか」
「わからないわね」
百地も言った。
「これはまた」
「人の夢に介入する政府なんて」
「訳がわからないわね」
「妖術使いでもいるんでしょうか」
「昔の忍者漫画の忍者とか」
「そ、そうか!」
気場屋死は一人で結論を出した。
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