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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
新生と復活
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 かろうじてゼクロスと引き分けたライダー達は滝や役に助けられ喫茶アミーゴへ戻った。そこには立花藤兵衛達が待っていた。
 「そうか、バダンか。次の組織の名前は」
 話を聞いて立花は呟いた。
 「そしてゼクロスか。かなり厄介な奴だな」
 「・・・・・・・・・」
 ライダー達は一言も発しない。その通りだからだ。
 谷源次郎もいる。滝や役、がんがんじい達もである。
 「・・・そして御前達、まさか負けたままでいるわけじゃないだろ」
 立花はライダー達に言った。その言葉に彼等は一斉に頷いた。
 「・・・・・・よし、それでこそライダーだ」
 立花は表情を変えずに頷いた。顔は笑っていない。だが心は違っていた。
 「今から鍛え直すぞ。ビシビシ行くからな。覚悟しろよ」
 長い間彼等と共にいたからこそ知っている。彼等の本当の強さはその心にあるのだと。
 「おやっさん、けれどそれだけじゃあ駄目でしょう。新しいマシンも開発しないと」
 滝が言った。
 「任せろ、最高のマシンを作ってやる」
 立花は満心の笑みで答えた。
 「そしてライダー達の更なる改造も必要だ」
 不意に誰かの声がした。
 「その声は」
 筑波とがんがんじいが店の入口の方を振り向いた。そこには二人がよく知る人物がいた。
 「遅れてしまった、済まない」
 優しい微笑と共に詫びる。志度博士だ。
 「君達の強化改造は私に任せてくれ。知人の科学者達の協力も得られるし」
 「おお、それは心強い」
 谷が笑顔で言った。立花達も同じだ。
 「しかし改造する場所が・・・・・・」
 ふと滝が口にした。それに対し博士は扉の方を指し示した。
 白髪混じりの眼鏡をかけた初老の男性が現われた。知的な顔立ちをしている。
 「海堂と申します」
 彼はそう名乗った。
 「医者をやっている。生物工学の権威でもある。私の学生時代からの知人なんだ。彼もゲドンに家族を殺されている」
 「そうですか、ゲドンに・・・・・・」
 立花が顔を曇らせる。ゲドンは歴代の組織でも特に残虐な組織であった。
 「だからこそ協力したいそうだ。大丈夫、腕の方は確かだ。それに」
 そう言って博士は意地悪そうに笑った。
 「美人の助手もいるしね」
 「おいおい、志度君、ルミちゃんは僕の養子だよ、助手じゃない」
 その言葉に海堂博士は困惑した。
 「まあこういう人物だ。悪い奴じゃない、安心してくれ」
 二人の科学者はそう言うと店の中へ入った。
 「じゃあまずは強化改造か。わし等はマシンの開発に取り組むとしよう。おい滝、早速始めるぞ」
 「えっ、今からですか?」
 「何言ってやがる。思い立ったが吉日だって言うだろうが」
 「まあそうですけど。ったくおやっさんは相変わらずせっかちだなあ」
 「当たり前
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