新生と復活
[1/16]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
かろうじてゼクロスと引き分けたライダー達は滝や役に助けられ喫茶アミーゴへ戻った。そこには立花藤兵衛達が待っていた。
「そうか、バダンか。次の組織の名前は」
話を聞いて立花は呟いた。
「そしてゼクロスか。かなり厄介な奴だな」
「・・・・・・・・・」
ライダー達は一言も発しない。その通りだからだ。
谷源次郎もいる。滝や役、がんがんじい達もである。
「・・・そして御前達、まさか負けたままでいるわけじゃないだろ」
立花はライダー達に言った。その言葉に彼等は一斉に頷いた。
「・・・・・・よし、それでこそライダーだ」
立花は表情を変えずに頷いた。顔は笑っていない。だが心は違っていた。
「今から鍛え直すぞ。ビシビシ行くからな。覚悟しろよ」
長い間彼等と共にいたからこそ知っている。彼等の本当の強さはその心にあるのだと。
「おやっさん、けれどそれだけじゃあ駄目でしょう。新しいマシンも開発しないと」
滝が言った。
「任せろ、最高のマシンを作ってやる」
立花は満心の笑みで答えた。
「そしてライダー達の更なる改造も必要だ」
不意に誰かの声がした。
「その声は」
筑波とがんがんじいが店の入口の方を振り向いた。そこには二人がよく知る人物がいた。
「遅れてしまった、済まない」
優しい微笑と共に詫びる。志度博士だ。
「君達の強化改造は私に任せてくれ。知人の科学者達の協力も得られるし」
「おお、それは心強い」
谷が笑顔で言った。立花達も同じだ。
「しかし改造する場所が・・・・・・」
ふと滝が口にした。それに対し博士は扉の方を指し示した。
白髪混じりの眼鏡をかけた初老の男性が現われた。知的な顔立ちをしている。
「海堂と申します」
彼はそう名乗った。
「医者をやっている。生物工学の権威でもある。私の学生時代からの知人なんだ。彼もゲドンに家族を殺されている」
「そうですか、ゲドンに・・・・・・」
立花が顔を曇らせる。ゲドンは歴代の組織でも特に残虐な組織であった。
「だからこそ協力したいそうだ。大丈夫、腕の方は確かだ。それに」
そう言って博士は意地悪そうに笑った。
「美人の助手もいるしね」
「おいおい、志度君、ルミちゃんは僕の養子だよ、助手じゃない」
その言葉に海堂博士は困惑した。
「まあこういう人物だ。悪い奴じゃない、安心してくれ」
二人の科学者はそう言うと店の中へ入った。
「じゃあまずは強化改造か。わし等はマシンの開発に取り組むとしよう。おい滝、早速始めるぞ」
「えっ、今からですか?」
「何言ってやがる。思い立ったが吉日だって言うだろうが」
「まあそうですけど。ったくおやっさんは相変わらずせっかちだなあ」
「当たり前
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ