新生と復活
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いる。アミーゴの二階のソファーで仮眠をとっている。
だが役だけは起きていた。そしてガレージにあるマシンを見ていた。
「新サイクロンはここをこうしたらいいな」
例の器具を使って色々と見ている。
「ハリケーンはこう、クルーザーは・・・」
それは数日続いた。そしてある日の朝立花達に数枚の設計図を手渡した。
「これは・・・・・・」
それはそれぞれのマシンの改造の為の設計図だった。細部まで実に細かく書かれている。
「少しマシンを調べてみまして。どこをどう改造したらいいか考えてみました」
役はそう言うと立花に微笑んだ。
「素人の考えなのでお話にもならないと思いますが・・・・・・。どうでしょうか?」
「いや、いいぞ役君、これはいいぞ」
立花は設計図を見ながら役に言った。声が喜びで上ずっている。
「ちょっと話し合ってみる。けれどこれで大体決まりだろう」
「ええ。わしもこれに異存はありませんね」
立花の横でその設計図を見ていた谷も同意した。
「この通りにやれば新サイクロンよりもずっと凄いマシンが出来上がりますよ。おやっさん、早速取り掛かりましょう」
「おう、やるぞ」
立花達は話合う事もなく早速改造作業を行なう為ガレージへ向かった。役はそれを見送っていた。
「マシンはこれでよし」
役は一言そう呟くとにこりと微笑んだ。
「後は・・・ライダー達の技量次第だが」
そこでこれまで見てきたライダー達の雄姿が思い起こされる。
「彼等ならば問題は無いな」
そう言うと立花達の後を追った。彼等は既にスパナ等を手に改造に取り掛かっていた。
「さて、まず一号だが」
海堂博士は手術室で横たわる本郷を前に言った。
「主に力をパワーアップさせよう。そうすればより技が生かされるようになる」
「そうだな。だがそれにより技の切れが落ちやしないか」
志度博士が危惧の念を漏らす。
「それは大丈夫だ。筋肉の動きがより活発になるからな。これでパワーも切れもこれまでとは比べ物にならない程凄くなる」
海堂博士は更に続ける。
「全体的な筋力がアップするからジャンプ力も当然強まる。まるで空を飛ぶ様になるだろうな」
「おお、それは凄い」
海堂博士はここで志度博士に尋ねた。
「ところで二号は君が改造を行なうのだったな」
「うむ。君と逆になるが私は彼のスピードを中心にアップさせていく。そうすれば彼のパワーがより生かされるようになる」
志度博士は自信をもって答えた。
「そして技の切れもジャンプ力もかなりアップさせるのだな」
「その通りだ。だが君の一号と同じ様なタイプにはならないだろうな」
志度博士はそう言うと海堂博士に微笑んだ。
「それはまたどうしてだ?」
「スピ
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