新生と復活
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取り除く。
「クルーザーは俺と役君でやるからお前等はそっちのジャングラーを頼む」
「はい」
「わかりました」
谷の言葉に従い二人はジャングラーの方へ移った。
「また凄い外見のマシンですね」
滝がジャングラーを見て言った。
「ああ。アマゾンが高坂教授って人から受け取った設計図を基にわしが作ったんだ」
立花が言った。
「まあわしも完成したの見た時にはびっくりしたけれどな」
彼はそう言って笑った。
「けれど動きは凄いぞ。あれもインカの技術で動いているしな」
「へえ、そうなんですか」
史郎が言った。
「何で動いてるんです?ゴゴの腕輪とか何かでですか?」
「そんなもんあるか。『太陽の石』っていう秘宝のエネルギーらしい。何でもマシンが壊れない限り永久に動く事が出来る
ってえ話だ」
「そりゃあ凄いですね。流石はインカ帝国の技術だ」
「おい、それをこしらえたわしへの言葉はなしか」
二人のやりとりを面白そうに眺めていた役だがふと太陽の石という言葉に反応した。
(太陽の石・・・あれか)
何か知っているようである。
(それではジャングラーの改造は容易にできるな)
何か思いついたらしい。
「谷さん、ちょっと」
そう言うと谷の耳もとへ口を寄せた。
「?」
谷は不思議に思いつつも耳を寄せた。そして役の話を聞いた。
「ああ、そういうことなら俺は構わないが」
「それではいいですね」
「おう、どんどんやりな」
谷はそう言うと二カッと笑った。白い歯がこぼれる。
「おい二人共、こっち来て手伝え」
ジャングラーの整備をしている二人を呼び寄せた。
「えっ、けれどこれはどうするんです?」
「ジャングラーは役君がやってくれるそうだ。心配は要らないから来い」
「そういう事だったら」
二人は谷の言葉に従いクルーザーの方へ来た。それと入れ替わりにジャングラーへは役が来た。
(クルーザーもまだまだ改造出来るな)
ふとクルーザーの方へ向いてそう思った。だが口には出さない。
(後でいいな)
そしてジャングラーの横に来た。
「・・・・・・・・・」
黙ってジャングラーを見る。確かに奇妙な外見である。まるで魚の様だ。
スパナやドライバーを手にマシンの中を開ける。そして太陽の石を取り出した。
「そういえば南米にも行った事があったか」
ポツリと漏らした。
そして懐から何か取り出した。見た事もない器具である。
それを太陽の石に当てる。石の光が強くなった。
「これで動力はよし」
石を再びマシンへ戻す。
「後はその他の部分だ」
その危惧でマシンの各部を調べていく。
その日の夜だった。皆真夜中まで働いていたが流石に疲れ果て寝て
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