新生と復活
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いる筈だ。実際に戦うのは君達なのだからな」
「はい、私もそれは痛感しました」
結城は口を開いた。
「バダンはこれまでの組織とは比較にならない程の戦力を擁しています。それに恐るべき改造人間もいます」98
その時奇巌山での戦いが脳裏に甦った。ゼクロスの強さは圧倒的だった。
あの時は九人のライダー全ての力を結集してなんとか引き分けた。だが一人ならどうなるか・・・・・・。それは彼等自身が最もよく知っていた。
「ライダーの改造に回復力の強化は不可欠です。是非お願いします」
結城は大きく頷いた。
「ところでそれはどうやって改造するのです?機械による強化細胞ですか?」
「いや、実はある人物の能力を応用しようと思うんだ」
「ある人物?」
海堂博士の言葉に結城はきょとんとした。
「それは一体誰ですか?」
「アマゾンだよ」
海堂博士は微笑んでそれに答えた。
「アマゾン・・・・・・ああ成程」
その名を聞いてすぐに理解した。
「彼のあのインカの超エネルギーを応用するのですね。それなら問題は無い」
「どうだ、彼のデータを見て考えたんだ。悪くはない考えだろう」
「ええ、とても」
結城は大きく頷いた。
「さて、後はこれを彼等に承諾してもらうのだが」
「俺達なら構いませんよ」
後ろから声がする。見るとアマゾンと七人のライダー達がいた。
「君達・・・・・・」
その姿を見て二人の博士は思わず言葉を漏らした。
「今のままではバダンに勝てない事は俺達が一番よくわかっています。だからこそ・・・是非とも」
「そうですよ、古代インカのエネルギーってのも悪くないですしね」
本郷と一文字がライダー達を代表するように言った。
「いいかね?他にも君達の機械の部分もかなり改造される事になるが。かなりの大改造だぞ」
「ええ、それはもう解かっていますよ」
海堂博士に風見が答えた。
「そうでもしなけりゃあのゼクロスには敵いませんしね」
沖も同意する。
「あいつをサシで倒せないと・・・・・・。おそらくまた出てくるだろうし」
神の脳裏にあの時のゼクロスの圧倒的な強さが浮かぶ。
「あいつにはでかい借りがありましてね。この手でぶっ潰してやらないと気が済みませんよ」
城が拳を振り回す。眼には強い怒りの色が浮き出ている。
「博士、もう準備は出来ているんでしょう?早速始めましょう」
筑波が志度博士を急かす。その言葉に博士は頷いた。
「・・・・・・よし、君達の心、よく解かった。それでは早速手術を始めるぞ」
「はい!」
博士と九人のライダーは手術室へ向かった。扉が閉められ中には誰も残らなかった。ただ一つ、希望が残った。
喫茶アミーゴでは裏のガレージで立花が滝達と共
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