新生と復活
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ードをアップさせるからといって彼の個性を殺すつもりは無い。パワーはこれまでよりも更に上げていく。今とは比較にならない程にね」
「何だ、それでは私と考えが変わらないな」
海堂博士は笑った。
「それはどういう事だい?」
志度博士はその笑みに少し驚いた。
「私も一号のスピードはよりアップさせているよ。そうでなければ技は生きないからね」
「そうか。それにしても彼等は同じライダーだというのにかなりタイプが異なるな」
「だからこそ二人が揃った時凄まじい力を発揮するのだろう」
「うむ。伝説のダブルライダーの強さはそこにあるのか」
博士達は手術を始めた。二人のライダー達が今再び生まれ変わらんとしていた。
次に手術室に入ったのはV3と]ライダーであった。
「また随分と内臓されている能力が多いな」
志度博士はV3のデータを見て思わず呟いた。
「26の秘密と言われていますから。その分多様性がありますよ」
二人の博士の助手を務める結城が言った。
「ふむ、それでは全体的な改造は勿論だがこの内蔵されている能力をアップさせていくか。これで更に多様性が強まるだろう」
「ところで結城君、逆ダブルタイフーンというのは何かね?」
海堂博士は結城に尋ねた。
「V3のダブルタイフーンを逆回転させる事により爆風を起こさせる技です。しかしそれを使用すると三時間は変身が不可能になります。彼の弱点の一つとなっています」
「そうか、それではそこを直していこう。かなり弱体化するが変身が不可能になる状況ではなくなる筈だ」
「有り難うございます」
結城は海堂博士に礼を述べた。
「ところで他にも弱点はあるのかい?確か他にもあった筈だが」
「はい、それは・・・・・・」
結城は二人の博士にそっと耳打ちをした。
「成程、その程度なら簡単に改善出来る。もう彼の四つの弱点は無いぞ」
次にXライダーの改造に取り掛かる。
「彼はマーキュリー回路の能力をアップさせよう。そして海中での行動能力も上昇させる。これでかなり違う」
志度博士がマーキュリー回路を手に取り言った。
「志度君、もう一つ改造すべきものがあるぞ」
「?それは何だい?」
「これだ」
海堂博士はそう言って一本のスティックを取り出した。
「ライドルか」
「そう、これも改造してはどうだろうか。何といっても彼のメイン武器はこれなのだし」
海堂博士に手渡され見る。赤い柄に四つのボタンがある。
「そうだな。まずはホイップに刃を付けよう。そうすれば切れ味が良くなる。そしてスティックやロングポールの硬度も上げるとするか。これでかなり違ってくる」
「後ロープだな。これも硬度を上げ電流をより通し易くしよう」
「そうだな、それがいい」
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