集結、そして新たなる敵
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言葉だな”
「そもそももてなしとはどういう事だ?貴様が俺達をもてなす筈が無いだろう」
“神敬介よ、それは誤解だ”
首領は笑みを含んだ声で返した。
“今日私は君達をパーティーに誘う為にここへ声をかけたのだ”
「パーティー!?」
その言葉に一同声を合わせた。
“そうだ、場所は相模湖畔側の奇巌山”
「何っ、奇巌山」
城が声をあげた。かって七人のライダーが岩石大首領との最後の決戦を行なった場所である。
“どうだ、君達と我々が再会を期すに相応しい場所だろう”
「・・・・・・・・・」
一同は言葉を出せなかった。おそkらく首領はそこで自分達に何かを見せるつもりなのだろう。しかしそれが何なのか、そこまでは解からなかった。そして必ず攻撃を仕掛けて来ると確信していた。
“君達が来るのを楽しみにしている。ゆめゆめ拒む事のないよう”
そう言うと首領の声は消えていった。
「待てっ!」
本郷が声をあげる。しかし声は消え気配も無くなっていた。
「・・・・・・どうするつもりだ、御前達」
立花と滝は九人のライダー達に問いかけた。それに対し彼等は答えた。
「行くしかないでしょ、折角招待してくれたんだし」
一文字が言った。
「いきなり首領が出て来るとは思えませんが」
筑波も口を開いた。
「それに奇巌山をわざわざ指定してくれたんだし。あそこには特別な思い入れもあります」
結城があの決戦に想いをはせる。
「アマゾン負けない。罠があっても打ち破る」
「これで決まりですね。今から行きましょう」
「おお」
沖の言葉に他の八人のライダー達は頷いた。店を後にして行こうとする。
「御前達・・・またここへ来いよ」
立花が背を向ける戦士達に声を掛けた。その言葉に本郷と一文字が振り向いた。
「おやっさん、その時はコーヒーを一杯お願いしますよ」
「そう、キリマンジャロがいいな」
「御前等・・・・・・」
思えばこの二人と共にショッカーと戦ったのが全ての始まりだった。それから彼の戦いの日々が幕を開けたのだ。
それまでの事が脳裏を巡る。彼の人生はライダーと共にあったのだ。
「おうわかった、とびきり上等の豆を用意しておくからな」
立花はにこりと笑った。二人はそれに微笑みで返した。九つのバイクの爆音が次第に遠ざかっていく。
「行っちまいましたね、あいつ等」
滝は次第に聞こえなくなるバイクの音を聞きながら立花に言った。
「御前も行くんだろう、滝」
カップを直しつつ滝に言った。
「えっ、解かります?」
その言葉に滝は驚いた様な顔をしてみせた。
「その手のグローブを見ればな。何で脱がないんだ」
見れば滝の両手にはグローブがある。黒い皮のグローブだ。
「
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