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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
集結、そして新たなる敵
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スーパー1とも巡り合った。彼をライダーに任命したのも谷だった。その姿にかっての八人のライダーの面影を見たからだ。
 スーパー1とドグマ、ジンドグマの闘いもまた熾烈なものだった。だが赤心寺やジュニアライダー隊をはじめ多くの協力者達が彼を救った。その中心人物もまた谷であった。二人のライダーの良き理解者でありまた父親替わりであった。現在はオートバイ店である谷モーターショップを経営している。
 彼は最初カウンターに座りコーヒーを飲んでいたが立花に頼まれカウンターに入った。見ればコーヒー豆や紅茶が揃えられシックな造りの趣味のいい店である。
 続いて二人の男が入って来た。
 「おやっさん、久し振り」
 滝だった。役も一緒である。
 「おう、元気だったか」
 立花の挨拶は意外と素っ気無い。だがその声は暖かい。
 「おやっさんもまだまだしゃんとしてるな」
 顔を綻ばせ憎まれ口を叩く。
 「ふん、まだまだ若いモンには負けねえぞ」
 対する立花もニッと笑う。
 「それでそっちの人は誰だい?」
 「役。役清明(えんの きよあき)ってんだ。俺の同僚だよ」
 「よろしく、立花さん、谷さん」
 役はペコリと挨拶をした。二人もそれに返した。
 暫く立花と滝はつもる話をしていた。滝が帰った後での日本の事、滝が会ったライダー達の事等を話していた。
 「そうか、あいつ等元気でやっているか」
 自分が共に闘ってきたライダー達の話を聞いて立花の顔は綻んでいた。
 「そういうおやっさんも随分活躍したんだな」
 滝も日本での立花の話を聞き嬉しそうである。
 「洋も一也も頑張っているんだな。わしも気を引き締めないとな」
 役からも話を聞いた谷も機嫌がいい。
 「もう一人面白い方にお会いしましたよ」
 役は谷に言った。
 「面白い奴?ああ、あいつだな」
 目元を緩めうんうん、と頷く。そこへ当の面白い奴が入って来た。
 「おう、来たか」
 谷が声をかける。がんがんじいだ。
 「何かわいが来る事わかってたみたいでんなあ」
 がんがんじいは困った様な顔で苦笑した。
 「御前さんの行動は解かり易いからな。で、洋はどうした?」
 「洋さんでっか?まだ来てまへんか?」
 「影も形も見あたらねえぞ」
 「おかしいでんなあ。わいより先に空港を出たんやけど」
 「先にって・・・。御前さんは何してたんだよ」
 「ちょっとうどん食ってました」
 「また食い物かよ、進歩無えなあ、相変わらず」
 「放っといて下さい」
 「まあいいさ。つまり洋は日本にちゃんと着いたって事は間違い無いのか。じゃあもうすぐここに来るな」
 五人は暫くコーヒーを飲むのも止め待っていた。
 バイクの音がした。それは店の前で止まった。
 「む・・・・・・」
 五人は直感した
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