第三章
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白髪頭の眼鏡をかけたスーツ姿の老人が吸っている煙草をポイ捨てしていた、千夏はその老人を見て言った。
「あれキャスターの亀村多郎じゃない」
「ああ、あの人ね」
「テレビによく出てるけれど」
「平気でポイ捨てしてるわね」
「偉そうなことばかり言うけれど」
テレビではというのだ。
「最低ね」
「酷いマナーね」
「テレビに出ている知識人って言われる人には多いけれど」
二人でその老人を見て話しているとだった。
たまたま親に連れられて傍を通った女の子にだ、指を刺されて注意された。
「お爺ちゃん、ゴミはゴミ箱にだよ」
「何だこのガキ俺を誰だと」
「あっ、ポイ捨てから撮ってたんで」
ボランティアに参加していた人のうちの一人が老人いや老害に自分のスマートフォンを出してそのうえで告げた。
「もう俺のエックスとフェイスブックとインスタに投稿しました」
「何っ!?」
「ここにいる皆にも伝えますんで」
老害にさらに告げた。
「宜しくです」
「くっ、お前も俺を誰だと」
老害は天罰を与えてきた者に殴りかかろうとした、だが。
別の参加者がその場面を撮ったと言った、それで慌てふためいて逃げたが。
ガブリエラはその光景を見つつだ、千夏に言った。
「あんなのよりね」
「いいっていうのね」
「ずっとね」
そうだというのだ。
「ああなったら終わりでしょ」
「本当にね」
「利己主義でも何でもね」
「こうしたことしたらいいのね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「本当にね、だからこれからもね」
「是非になのね」
「街を奇麗にしていきましょう」
「ボランティアに参加して」
「そしてね」
ガブリエラはさらに話した。
「他にも自然や環境を大事にしていきましょう」
「わかったわ、それじゃあね」
「今はゴミを拾いましょう」
「わかったわ」
笑顔で話してだった。
千夏はゴミを拾い公園を奇麗にしていった、そうしたことを続けていった。尚老害は今回のことがネットで炎上しレギュラーの番組を全て失った。その上で誰からも相手にされなくなり一人寂しく暗し死後半年経ってから自宅で死んでいるのが発見された。
グリーンアイズ 完
2024・11・14
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