第二章
[8]前話
愚痴を言っても仕方ないと思って止めて話題を探したがふと空を見ると。
星があった、一つあるそれを見て言った。
「星が出たわね」
「一番星だね」
平野もその星を見て応えた。
「あれは」
「そうよね」
「ここからね」
「どんどん星が出て来るわね」
「暗くなるにつれてね」
「そうなるわね」
「そうだよ、けれどどの星が一番奇麗か」
薫はそれはと話した。
「やっぱりね」
「最初に出るね」
「一番星よね」
「そうだね、けれどね」
平野は薫に話した。
「滅多に見られないよね」
「夕方がいよいよ終わるね」
「夜になるその時にね」
「出るから」
「時間的にね」
どうしてもというのだ。
「見るのが難しいんだよね」
「そうなのよね」
「それを見られたからね」
「よかったわね」
「忙しいことは事実でね」
今現在というのだ。
「何かと大変だったけれど」
「これからもね」
「奇麗な一番星を見られて」
それが出来てというのだ。
「よかったね」
「そうね、何か見られてよかったって」
その様にというのだ。
「思ってるわ」
「そうなんだ」
「ええ、それじゃあ」
薫から平野に言った。
「気分よく帰りましょう」
「そうだね、今日はね」
「暗くなる前にね」
「もうその直前だしね」
「そしてその直前にね」
まさにその時にというのだ。
「いいもの見られたわ」
「全くだね、いい気持で帰られるね」
「今はね」
こう話してそうしてであった。
薫は平野と一緒に帰った、星は何時しか二つ目の星が出ていた、その星も見てだった。
二人は帰っていった、もう忙しさへの愚痴は一番星の輝きの前に消えていた、そうして一緒に微笑んでだった。
帰っていった、そうして文化祭が終わるまで頑張った。終わった時は頑張った介があったと一緒に心から喜んだのだった。
イブニングスター 完
2025・1・12
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