宙への港の電人
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り込んでいるかも知れませんよ」
ジープの横にVマシンから変形したバイク、Vジェットを並べて言った。
「虱潰しに探すか?ガードにもえらく負担をかけるな」
「いえ、その必要はありません」
スーパー1は静かに言った。
「?どうするんだ?Oシグナルでもこんな広い基地全部は無理だろう?」
「これを使います」
スーパー1は再びその両腕を胸の前でクロスさせた。
「チェーーーンジ、レーダーハァーーーンド!」
今度は腕が金色に変わった。甲にレーダーが着けられミサイルが装着されている。
「行けっ!」
両腕のミサイルをそれぞれ別方向に発射した。二つのミサイルは天高く飛んでいった。
「・・・・・・・・・」
スーパー1は両手の甲のレーダーを見ている。右手のレーダーに反応があった。
「敵はこのセンターの中にはいません」
「そうか、奴はただの鉄砲玉だったか」
その言葉を受けて滝は安堵した。
「しかし敵はこのセンターの外にいます。ここから少し離れた場所です」
「そうか・・・数はどれ位だ?」
「・・・多いですね。二十は越えています。エネルギーが大きい奴も混ざってますから怪人もいる様です」
「成程、奴等正面から攻撃を仕掛けるつもりか」
その報告を聞いて滝は眼を光らせて言った。
「そうそう奴等の思い通りにさせてたまるか。こちらから出向いてやっつけてやる」
「そう言うと思いましたよ。では行きますか」
「ああ、行こうぜスーパー1」
「はい」
二人の戦士は戦場へ向けてマシンを進ませた。爆音を轟かせてセンターを後にした。
「さて、と。わしの仕事はスーパー1を倒す事だが」
センターから離れた荒野である男が呟いた。その周りには怪人や戦闘員達がいる。
「何かメガール将軍の思惑通り動いている気がするのう。まあ功績はわしのものになるからいいのだが」
全身を金色の鎧兜で覆っている。兜には水牛のものを模したと思われる角がある。鎧には髑髏と蛇のレリーフが彫られており鎧の下に黒い服を着ており赤の手袋とブーツ、そしてマントを身に着けている。ネオショッカーで大幹部を勤めていた男、魔神提督である。
ブラジルに生まれた。家はリオデジャネイロの日系人の漁師だった。食べるものには困らなかったが家族が多くあまり裕福と言えなかった。長じて手に職を就ける為軍に入った。海軍だった。
最初は兵士だったが上官に勧められ兵学校の試験を受けた。見事合格した。
兵学校卒業後船に乗り込み軍歴を重ねた。アマゾン川での任務において不審な船を次々と捕まえ功績を挙げた。これ等の功により若くして将官となった。
それからもアマゾン川の賊の掃討に従事していたがある時船を沈められた。他の者を助ける為最後まで船に残った。これ
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