第1章
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「オッハー」と、私の頭をポンと叩いて自転車で走り去っていった。貫次だ。中学の2年生。時には、頭ではなくて、お尻を触ったりもしてくる。でも、小さい頃から、一緒に遊んだりしていたので、慣れてしまったのかそんなには気にならないのだ。私は歩いて小学校に登校している途中だ。この辺りの集落では、小学生は私一人、それに、子供は、貫次とそのお兄ちゃんの高校1年生の貫一の3人だけなのだ。
小学校までは、途中JRの田舎の駅を通り越して30分程歩く。駅辺りからは同級生とかが合流するのだけど、冬は雪が積もっていたりで辛いこともあるのだ。
6年1組の教室に入って、と言っても若い世代が減っているこの地域では、小学校は1学年1クラスだけなのだ。だから、学校の体育祭とかの行事なんかでも父兄は半分強制参加で地域皆で行うのだ。
「愛埼すぐりさん」と、朝の出欠で、担任の朝宮静香先生に呼ばれて「はーい」と返事をして、私は入学してから出席番号は1番目なのだ。でも、1年生の時には、たしか2クラスだったように思う。その時には相川なんとかちゃんと言う名前の子が居たような・・・。6年間の間に転校する子が増えてきて、だんだんと人数が減ってきたのだ。
夏休み前の暑い日だった。先生の手伝いをしていて夕方近くになっていたのだけど、まだ日差しも強く、肌に刺さってくるようだった。私はひとり、帰り路を歩いていると、いきなり棒のようなものでお尻の割れ目を突かれた。
「いゃぁー」と、振り返ると、貫次だ。野球のバットで突いてきたのだろう。ユニフォーム姿で笑っていた。
「なにすんねん! やーらしいなぁー」
「なにすんねんって お前 パンツ 丸出しやでー そんなんで歩いてきたんかぁー?」
「えぇー」と、お尻を触ると、スカートの裾がスパッツのゴムに挟まったまま、むき出しになっていたのだ。学校を出る時、トイレに行って・・・慌てて、スパッツとパンツをずり上げて挟まっていたみたい。暑いので、最近はスカートなのを忘れていた。
「お前 そんな恰好で ずぅ〜っと 歩いて来たんか・・・ 露出狂か?」
「ちゃうわー あわてとったんやー・・・ でも 途中 誰にも 会わんかったと思うでー」
「ふ〜ん でも 俺は しっかりと見たでー その 黒いパンツ お前も 色気ないのー もうちょっと 可愛い柄のんかと思っとたわー」
「うるさいわー ほっといてなー」
「そんなん ゆうてもなー 俺は お前の スッポンポンの裸 見とるんやでー」
「・・・うそやー」
「うそ ちゃう 昔は、一緒に 庄爺とこで遊んどったやろー? お前が小学校に入った頃やったかなー 皆で服を脱いで、スッポンポンになったことがあったんやー そん時 お前の割れ目もしっかりと見させてもろぉーたわ」
「・
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