天空の覇王
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はナスカの地上絵だった。その上へ肩から落ちた。
「ぐふっ・・・・・・」
嘴から血を吐いた。かなりの重傷である。だがまだ生きていた。
「大回転スカイキックを受けてまだ立てるのか、何という生命力だ」
着地してスカイライダーは言った。そしてすぐに構えを取った。
「侮るな、俺は砂漠の死神とまで呼ばれたデルザーの改造魔人、これしきで倒れる筈が無い」
しかし生きているのが不思議な位の傷だった。戦闘能力を喪失しているのは誰の目にも明らかであった。
「そうか、ならばその誇りと共に葬ってやる」
脚に力を入れる。そこへ銃弾が襲い掛かる。
横に飛びそれをかわす。ゼネラルモンスターの銃弾ではなかった。
「誰だっ!」
ライダーは叫んだ。それに対し何処からか声がした。
「荒ワシ師団長は倒させぬ」
自信に満ちた声だった。その声だけでも声の主が相当な実力者である事がわかる。
「ぐっ、その声は・・・・・・」
荒ワシ師団長にはその声の主が誰か知っているようである。
「悪いが・・・その言葉に甘えさせてもらうとするか」
懐から一つの球を出した。それは煙球であった。それを足下に投げ付け煙の中に消えていった。
「くっ・・・逃げられたか」
ライダーは忌々しそうに舌打ちした。
「フフフ、悔しがる必要は無いぞ、スカイライダーよ」
声がまた言った。
「もうすぐ我等が世界を支配する時が来る。その時に貴様等は全員我等の軍門に降る事になるのだからな」
「ほざけっ、誰が貴様等などに!」
ライダーは叫んだ。しかし声の主はそれに対して嘲笑で返した。
「それはもうすぐ解かる事だ。我等が生み出した絶対なる破壊神によってな」
「破壊神!?」
その言葉を聞いてライダーの様子が変わった。
「それは後のお楽しみだ、ハハハハハ」
声の主の気が遠のいていくのがわかった。
「待てっ、逃がさんぞ!」
セイリングジャンプで飛ぶ。だが眼下には誰もいなかった。
「逃げられたか・・・・・・」
悔しそうに地に降りるライダーそれを見る影が一つ。
「破壊神・・・もしや・・・・・・」
役だった。一言呟くと何も無かったように変身を解いた筑波の前へ現われた。博士とがんがんじいも出て来た。
「役さんはもう行ったか」
ナスカの近くにあるイカの空港で筑波は遠く離れ見えなくなった一機のセスナを見つつ言った。
「ああ、日本へ行くらしい。気になる事があるとかで」
筑波と同じようにそのセスナを見上げつつ博士が言った。
「ということは日本でも連中が暗躍しているのか?」
筑波は危惧を覚えた。
「その可能性もあるな。どうやらかなり大きな組織が動いている」
博士はそう言うと髭を生やした顔を暗くした。
「連中の力
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