熱砂の騎士
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しばかり厄介だな」
「フン、どうしたさっきの威勢は」
ヨロイ騎士皮肉を込めて言った。だがストロンガーの耳には入っていない。
「それではこれを使うか」
ストロンガーが両腕を胸のところでクロスさせた。
「電気マグネーーーーット!」
両腕を思い切り広げた。強烈な磁気が飛び散る。
「なっ!?」
戦闘員達の剣が宙に舞った。そしてストロンガーに吸い付けられる。
「うおおおおっ!」
ストロンガーが叫ぶ。身体中から雷を発する。その熱で身体に吸い寄せた全ての剣を溶かしてしまった。
「何っ!?」
これにはヨロイ元帥も絶句した。まさかこの様な方法を取るとは思わなかった。
「これでやりやすくなったな。行くぞ!」
全身に雷を帯びたまま敵の中へ突っ込む。戦闘員達が次々と火花の中に倒れていく。
「グィーーーッ」
カニガンガージンが左手の鋏をストロンガーの首へ突き立てる。ストロンガーはそれを左手で受けた。
そこへ口から泡を吹きかける。発火性のある凶悪な泡だ。
ストロンガーは怪人の鋏を叩き割った。そして怪人の懐へ潜り込む。
「喰らえっ!」
電パンチを連打する。これにはさしものカニの甲羅も通用せず割れる。
怯んだところへ電チョップを入れる。首を直撃され怪人は倒れた。
ガマゴエモンが斧を構えている。怪人と対峙するストロンガー。だが彼はこの時気付いていた。もう一体の怪人の姿が見えない事に。
「・・・来るな」
ボソッと呟いた。そこへ来た。
「オォオオーーーウ」
丁度ストロンガーは土の上にいた。その真下からモグラングが襲い掛かって来た。密かに地中へ潜り隙を窺っていたのだ。
右手の槍で突きを入れる。だがそれより速くストロンガーは跳んでいた。
「オォ!?」
モグラングは目が弱い。反応が遅れた。気配を察した時ストロンガーは真上にいた。
ストロンガーは空中で反転した。頭から急降下する。
拳を握る。そして雷をやどらせ突き出す。
「急降下パーーーンチ!」
拳が怪人の脳天を直撃した。地中へめり込みモグラングは死んだ。
最後はガマゴエモンである。間合いを取るストロンガー。不意に怪人が斧を投げてきた。
「ぬうっ!?」
身体を捻ってかわす。斧を放り投げたまま怪人は右手の指から火炎を放ってきた。
「うおおっ!」
火炎がストロンガーを襲う。それをなんとかかわしたストロンガーの懐へ跳びこむ。
「ウゲーーー」
投げた。必殺技であるゴエモン投げだ。ストロンガーは空中へ投げ飛ばされた。
だがストロンガーは空中で身体を捻りその勢いを殺した。一回転し勢いを完全に消すと着地した。
「なかなかやるな。今度は俺の番だ。トォッ!」
跳んだ。空中で前へ一回転する。
「ストロン
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